泣きました…。この映画が「感動できる作品である」ということには賛成です。素晴らしい映画です。
でもわたしの涙は感動というよりは、人が人を裁くことへの「恐怖」、理不尽な世の中(映画の中の)への「憤り」「悔しさ」だったと思います。
死刑執行の場面はどれもリアルで、感じたことのなかった恐怖を感じました。映画(特にハリウッド映画)の中では簡単に人が死んでいきます。でも銃による大量殺人のシーンより、罵倒されながらも死の恐怖に耐える死刑囚の姿のほうがより悲しく、恐ろしく感じました。
これは法によって認められた“正当”な殺人なのです。一人の人間を、その命を「殺していい」と認められているのです。
もちろん、どれだけ本人が悔いていようが反省していようが罪は消えません。一番かわいそうなのは被害者であり、その遺族です。
死刑制度に「賛成」「反対」と言いたいわけではなくて、ただ「人が人を裁く」ことの恐ろしさ、難しさをこの映画を見て感じました。この映画は“死刑”を通して、「死」や「人間の驕り」について訴えているような気がします。
人によって感じ方は違うでしょうが、最後の老人とネズミのシーンを見て強くそう感じました。
目をそむけてしまうようなシーンもありますが、ユーモラスで笑えるシーンも結構あります。見て損はないと思います。とにかく見てください!