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グリム童話の世界―ヨーロッパ文化の深層へ (岩波新書) 新書 – 2006/10/20

5つ星のうち 3.8 11件のカスタマーレビュー

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

魔女や小人、魔法の鏡、そして継母によるいじめ、動植物への変身…。「シンデレラ」「白雪姫」など19世紀ドイツのグリム兄弟が編んだメルヘンは、今も世界中で愛されている。だが、それらは本当は何を語っているのだろうか。キリスト教が広まる以前の神話・伝承にまで遡り、民衆の習俗や信仰、夢や恐怖に迫る、発見に満ちた案内。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

高橋/義人
1945年栃木県生まれ。1973年慶應義塾大学大学院博士課程文学研究科単位修了退学。専攻、ドイツ文学・思想。京都大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


登録情報

  • 新書: 214ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2006/10/20)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4004310415
  • ISBN-13: 978-4004310419
  • 発売日: 2006/10/20
  • 商品パッケージの寸法: 17.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8 11件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 135,762位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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カスタマーレビュー

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形式: 新書
 本書は、グリム童話のルーツをたどり、歴史的・民俗学的な方法で、グリム童話に書かれている内容の本当の意味を探る一書です。

 グリム兄弟は、収集したお話を7回改作して出版しています。

 当時、巷間に伝えられている話を、そのまま伝えるという(現代の民俗学のような)学問的伝統はなかったようです。グリムが施した「最低限」の脚色は、現代から見れば相当な改作にあたります。

 本書は、グリム時代の価値観をはぎとり、本当はどのような伝統・考えかたで口承文学としてのメルヘンが成り立っていったのかを考察しています。

 私が興味深く感じたことを、ふたつ挙げます。

 ひとつめは「飢餓の集団的記憶」ということで、「ヘンゼルとグレーテル」に見られるような、子どもを捨てる、子減らしをするお話が多いことを指します。中世ヨーロッパは、やはり貧しい社会環境だったのですね。

 もう一つは、古代ゲルマン信仰の影響とキリスト教の戦いということ。文化の伝承について考えさせられる内容で、衝撃的なのが、クリスマスを巡るキリスト教の動きです。古代ゲルマン信仰の最高神オーディンは、生活に深く根ざしており、冬至のお祭りも盛大に行われていました。

 キリスト教が、邪教であるゲルマン信仰
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投稿者 ビブリオン VINE メンバー 投稿日 2006/11/15
形式: 新書
ヨーロッパでは、1630年代にイタリアのパジーレが蒐集した童話集「ペンタメローネ」、1697にフランスのペローが集めた「ペロー童話集」、19世紀になってドイツのグリム兄弟が集めた「子供と家庭のためのメルヘン集」(グリム童話)などが、口伝えで伝承されてきた童話を収集し文字化した代表的童話集だそうです。本書はとりわけグリムを中心にして、シンデレラ・いばら姫・ホレおばさん・白雪姫・ラプンツェル・蛙の王様などを取り上げ、それらの童話で何が本当に語られているのかを、歴史的民俗的に探っています。

キリスト教信仰がヨーロッパ文化では絶対的に思えます。しかし、童話の本当の意味を探っていくと、彼等の無意識や深層に、農耕民族や狩猟民族特有の神話的風習が残っていることが分かるそうです。考察は、童話だけでなく農耕や狩猟が全てだった時代の古い祭りや崇敬の対象にまで及び、童話解釈の確かな傍証にされています。

「シンデレラ」が美と醜とを変遷するのは、季節が変遷することに対応しているそうです。また「いばら姫」には、この世からあの世を経て、再びこの世にという童話の基本構造が見られるそうです。さらに太古の神々が出てくるような神話的な「ホレおばさん」、童話の主題の重要なモチーフである愛の賛歌が表された「白雪姫」、人は醜さがありながら、愛の力で救済されるという愛の救済を主題にし
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形式: 新書
「自然を征服する西洋」と「自然と共存する日本」という固定観念に疑問を提示した本です。

昨今、「一神教は破壊的、アニミズムは平和的」といった言説を使って

「日本の優越」が易々と主張されています。

本書を読めば、この言説がいかに表面的でしかないかがよく分かります。

元々「西洋」は農耕文化圏に属し、アジア圏の人々と共通の深層意識を持っているということです。

「シンデレラ」の物語は農耕文化圏の「再生の願望」を土台としている、と本書では述べられています。

現在においても「西洋」で伝統的な風習が生きており、「西洋」の人たちは表層では

キリスト教だが、意識の深層はいわゆる異教的な信仰・価値観を持ち続けている、と結論付けられています。

我々がいかに物事の表面しか見てないかを告発した新書である、と思いました。
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形式: 新書
 オーディンやジークフリートなど古代神話に遡ったり、日本の昔話と比較したり、現代のキリスト教文化のルーツとあわせて論じるなど、グリム童話を多角的に解説している。著者の博識ぶりに驚かされながら、興味深く、読み進めることができた。
 多様な視点からグリム童話が語られ、また決して遠大な抽象論ばかりでなく、個別の題名を挙げながら、ピンポイントで類似の話を比較するなど解説に具体性があり、飽きずに好奇心をもって最後まで読めた。
例188p〜「鶴の恩返し」と「シンデレラ」の比較から、日独の動物観の違いの考察は興味深かった。

以下は、本書で学んだこと要旨

 メルヘンとは、神話的な集団記憶の蓄積である。メルヘンは非キリスト教的な民間信仰を人々の口から口へ伝える媒体メディアだった。“声の文
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