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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
3部作の中休み,
レビュー対象商品: グラーグ57〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
前作が抜群におもしろく、楽しみにしていただけに、やや期待外れの感があります。地力のある作家なのでしょう、歴史背景や人物描写の緻密さは素晴らしいのですが、次回作を含めた3部作の構想の中でプロットを組み立てているため、大きく展開できなかったのかもしれません。刑務所所長のレオに対する態度や脱出のきっかとなった対応が、強引すぎるかも? レオがあまりにも理想主義的に描かれすぎている気もします。KGBでなくても、組織の中では孤立するのでは? その矛盾を解決するため、有能な庇護者を設定するのもどうでしょうか。とは言え、全体には楽しめないこともありません。前作で本作家のファンになった人は必ず読むべきでしょう。次作でどのように完結するのでしょうか。1作目の興奮をもう1回味わいたいものです。タイトルを前作に合わせたくなる気持もわかりますが、直訳の方が意味深でおもしろいと思います。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
好漢ティムール・ネステロフは矢張り還らず,
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レビュー対象商品: グラーグ57〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
第57強制労働収容所からの脱出とモスクワへの帰還、フラエラ率いるヴォリとの暗闘、フロル・パニンの謀計とハンガリー動乱など舞台が目まぐるしく変わる中、翻弄されるレオの家族愛の物語。人物造型的には、「自分の逮捕に関わったすべての者たちに復讐する自由」(181頁)と「人生を台無しにした国家そのものに仕返しをする機会」(269頁)を得て、ある意味燃え尽きたフラエラの存在が圧巻。今後発刊されるというレオ・シリーズの最終第3部が、何はともあれ待ち遠しい。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
レオはジャック・バウアーのようになる・・・下巻へ,
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レビュー対象商品: グラーグ57〈下〉 (新潮文庫) (文庫)
強烈な面白さの「チャイルド44」に続く続編です。もし前作を読んでいない人は必ず前作を読んでからこちらを読むことをお勧めします。 前作がスターリンの死ぬ直前から死後(序章は1920年代のロシア飢饉) 今作は序章を抜かすと、フルシチョフの1956年の第20回党大会の「スターリン批判」から始まり、同年10/11月のハンガリー動乱までが舞台の背景です。 読む前、読み終わった後、どちらでも構いませんが、一度それらの時代背景の内容をウィキなどでさらっとでも読んで置くことをお勧めします。 当時のとんでもない政治に翻弄される一般市民や政府側の人間、これらが実際に起きたわけですから、本当に怖いです。 さて前作と変わらずジェットコースターのような話の流れです。(実際にソビエトの歴史がそのようにジョットコースターにしてしまったのですが) だんだん読んでいると、何か、どこかで同じ感じが・・・拷問、脱出、救出、身内との苦悩、死、しかし主人公はどんな拷問でも死なない・・・そ!そうだ!これは「24」と同じだ。 時代背景、国の違いはあるものの、レオ=ジャック・バウアーです。(見ていない方は申し訳ございません) そのレオ君は昔犯した過ちと家族に翻弄されながら、進みます。この小説の悲しくも悩ましいのは、レオは過去は明らかに間違っていた行為を行ってきているので、敵と思われる相手も実は良い人だったりするので、非常に悩ましいです。政治に翻弄されほとんどの登場人物が実は被害者だったりします。 話がどんどん進む後編です。 主人公はついにロシアを飛び出していきます。あああ・・・まるで米国から飛び出してメキシコとかまで行っちゃったジャック・バウアーみたいです。 ただ当時のハンガリーはソビエトの下についていた国ですので、この辺の流れ(政治情勢、歴史上の事実)を巧みに作者は使っています。 ここまで壊れたゾーヤとの関係をどうやって修復するんだ?最後はどう締めくくるんだ?まさにノンストップの展開で進みます。最後もほろっとするのがこの小説の良いところ・・・。 三部作最後の作品も首を長くして待っています!(次回はどの背景なのでしょうか?1964年のフルシチョフ失脚か?それともプラハの春まで飛ぶのか?いずれにしろレオとその家族の戦いがもう1回続き、わくわくします)
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