今回のDVDは、「グランブルー」としてフランス公開された編集尺ですが、タイトルがオリジナル原題の「The Big Blue」と表示される別バージョンで、音声も英語になっているのが特徴です(日本では勘違いされることが多いようですが、本作は仏語ではなく英語音声で撮影されています)。
もともとこの作品は、アメリカでの初公開時は、エリック・セラが担当した当初の音楽ではなく、ビル・コンティ(「ロッキー」で有名な音楽家)が作曲した音楽に差し替えられ、エンディングも伝説の別バージョン(ジャックがイルカと共に深海から戻ってくるという、一種のハッピーエンド版)。
しかし後日、ベッソン監督が母国フランスでの公開に際して再度編集を行い、その際にエンディングを改訂、また音楽も完成当時のエリック・セラの曲に戻し、併せてフランス語吹替を行いました(このバージョンが「グランブルー」として97年に日本で再公開されたものです)。
89年の日本初公開では海外輸出用の120分短縮版(題名は「グレートブルー」。音声は英語、音楽はエリック・セラ版)であり、日本では97年の「グランブルー」と2種類のバージョンを見ることが出来ましたが、この度のDVDと併せて3種類のバージョンが上陸したことになります。
この作品は他にも編集違い版が無数に存在し、それぞれにしかないシーンというものが結構あり、一概に「完全版のグランブルーならすべてが見られる」という訳ではないのが悔しいというか、探求心をそそられると言うか。
願わくば、とりあえずビル・コンティ音楽・別エンディングの「アメリカ公開版」のDVD日本発売が実現されると嬉しいのですが・・・