イーストウッドは俳優・監督・脚本・音楽etc・・・全てを一人でこなしてしまうと言う
本当に才能が豊かな方ですよね。
ダーティー・ハリーでようやく芽が出てそれからの活躍は
ファンの皆さんなら良くご存知でしょう。
正直、殆ど好きな作品が多いですが、
「ミスティック・リバー」は最後が何ともやるせなくて、
名優を出演させていましたが、私的にはちょっと後味が悪くその時のトラウマと
日本人にはピンとこない異人種間の交流という題材で迷いました。
外車は詳しくない私には「グラン・トリノ」と言う題名も何か分からずピンとこなくて、
出だしも最愛の妻の葬儀のシーンから始まり、
ヘソピアスで参列する孫に苦虫を噛む頑固ジジイって感じで、
名車「グラン・トリノ」を含む遺産をいかに相続するかで、
頑固な父親のご機嫌取りや、面倒を押し付けあう息子達・・・。
どういう展開なんだろうと思いましたが、
隣に住む社交的で明るく気が強い姉、スーが強引に老人を家に招いた事が付き合いのきっかけを作り、
逆にその弟のタオがギャングの従兄弟にそそのかされ老人の名車を盗もうとした事の罰として、
近所付き合いを拒む頑固な老人の手伝いをさせられる事に・・・・。
その過程で孤独な老人と父親が居ない内気なタオとの間に
本当の家族以上の関係が紡がれていきます。
ラストでスーとタオを守る為に老人が取った行動とは・・・?!
私は涙が止まりませんでした。
また、イースト・ウッドの切ない音楽も涙を誘います。
偽善っぽいですが、自分の命を他人にかける事がいかに難しく、尊い事か。
しかも、本当の家族でなく、異人種の赤の他人に・・・。
人間は一番残酷な生き物です。欲の為に殺戮を繰り返す・・・。
命とは、生きる意味とは何なのかとても考えさせられます。
最後の最後で「グラン・トリノ」と名付けた意味が分かった気がします。
そして名車「グラン・トリノ」の行方は・・・。
ラストは爽やかでした!!
もう御年80歳になるイースト・ウッド。
この作品が最後とも言われていますし、もっと作品作って欲しいですが、
最近名優デニス・ホッパーが逝ってしまったので、
無理せず幸せな余生を送って頂きたいです!!