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グランプリ [単行本]

高千穂 遙
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

いちばん速いヤツは誰だ!
十二月三十日、G1優勝者、賞金王など九人の選手が賞金一億円をかけて争う「KEIRINグランプリ」が開催される。
競輪に人生をかける選手たちが挑む、年に一度の決戦への道を迫真の筆致で描いた、心揺さぶる自転車小説。

内容(「BOOK」データベースより)

いちばん速いヤツは誰だ!十二月三十日、G1優勝者、賞金王など九人の選手が賞金一億円をかけて争う「KEIRINグランプリ」が開催される。競輪に人生をかける選手たちが挑む、年に一度の決戦への道を迫真の筆致で描いた、心揺さぶる自転車小説。

登録情報

  • 単行本: 370ページ
  • 出版社: 早川書房 (2011/6/23)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4152092181
  • ISBN-13: 978-4152092182
  • 発売日: 2011/6/23
  • 商品の寸法: 19 x 13.2 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 189,026位 (本のベストセラーを見る)
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By m703
自分の気に入った物を他人に薦める行為ってのはある意味少しお節介であろう。
そんなの自分が納得できていて楽しければそれで良いはずである。
しかし作者は自分の気に入った物の楽しさを他人に教えたくてうずうずしちゃうんだと思う。
この楽しさを解ってくれよと、面白いんだからさと、一緒に楽しもうよと。

作者の近頃のお気に入りが自転車であり、その経緯で競輪の世界に招かれ、思っても見なかった
その個性的で男臭く、昭和の匂いの残った、ちょっと世間からはずれた場所の紹介が本書である。

作中の選手はすべて架空の名前を持つが、競輪を詳しい人ならあの選手がモデルだろうなと思い至る
場面も多々ある。しかしそこに縛り付けられることなく、選手達は人生を真剣に生き、競輪に
全てを捧げ、夫婦愛、師弟愛、家族愛、等々に絡み絡まれながら小説の中を躍動する。

私レビュアーは高校生時代SF小僧で、ひょんな事でカレルチャペックの園芸家の12ヶ月を読み、
今に至るも園芸を趣味にしてたりする。ダーティーペアヲタがひょんな事で競輪好きになったり
する気持ちもわかろうって物である。

お節介が世間を廻す事ってのもあるのかもしれない。
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
 この著者のSF小説は未読ですが、自転車小説やエッセイは、とても面白いです。
 自身がロードバイクを趣味とする上に、取材を重ねられているので、臨場感と迫力があります。
 競輪場に行ったことはありませんが、こんなに魅力的な選手達がいるのなら、一度車券を買いに足を運んでみようかな、と思いました。
 競輪って、私にとっては、ツール・ド・フランスより縁遠いですが、この本を読むと、廃れるにまかせるには、惜しい世界だということが、よく分かりました。
 次は、この本に登場するエリート選手ではなく、現実には大多数を構成するであろう、低獲得賞金選手の生活を描いた小説も書いて貰いたいな、とも思いました。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
故・景山民夫さんだったと思うが「競馬はスポーツではない。競馬に刺激されて乗馬を始めた人など聞いたことがないからだ。」と書かれた。著者はロードに魅了された上で、「競輪小説」まで書いた点からみると、明らかに競輪はスポーツである。

一般の人には未知の部分も多いのであえて新人女性記者を登場させ、初心者向け解説を挿入していく手法は、スポーツ紙を読んでいるレベルの読者には不要だし、ベテラン(平均年齢60歳以上!)には煩いだけであろう。しかも、この女性はほんのちょっと個人的なことをお手伝いするだけでいわゆる「本線」とは何ら関係ない。

頂点としてのグランプリへの出場権という意味でG1、G2の各大会をクローズアップしながら、選手の個性(コスプレヲタク、デコトラファン、バンド経験のあるチャラ男など)を際立たせ、さらに彼らを支える師匠、練習仲間、競輪学校同期、家族などをさながらドキュメンタリーのように上手にエピソードを連携させてゆくのだが、読み進めるうちに、各大会は取り上げられた選手が優勝することが「ネタばれ」してしまうのが難点。

さらに何回読んでも理解できない点がひとつ。第4章で国分寺からいわきまでひとり自転車でやって来た息子が「(帰りも)ひとりで自転車でもどる。」という。それに対して父が「当然だ。」と言いながら「(自転車は)ばらして(車の)トランクに入れておいてやる。」と・・・。息子は帰りは歩き?とても感動的なシーンなのだが、どうにも引っかかる。

しかし、「バクチの駒」的な扱いさえされかねない競輪選手たちのアスリートとしての身体能力と命がけで頂点を目指す志の高さ、孤独と隣り合わせの連帯感などが十分に伝わり、選手の世代交代、競輪という衰退産業の抱える諸問題なども軸にして、ぜひ続編をお願いしたい。
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