Grant's Atlas of Anatomy 第11版の日本語訳です。ほぼ値段が倍になってますが解剖実習だけでなく臨床研修や臨床現場に出てからも非常に使える絵が満載なので学生の頃に購入しても将来まで愛用できます。
昔のGrant本人や弟子などの気合いの入った絵だけでなく現代っぽい模式図も徐々に増えてきてます。わかりやすくていいのですがDraw系のソフトで書いたようなギザギザがめだつ絵なのはちょっと残念です。もう少し気合いを入れて描いてくれればいいのですが・・。Grant時代の絵と見比べてみるといささかさみしいです。
また筋肉なども表をつくって理解しやすいように工夫してあります。
日本語第3版との変更点はそのような模式図が増えたのとMRI,CTなどの臨床画像が増えたことです。それは非常にわかりやすいのですが第3版にあった運動神経模式図や日本人に多い解剖学的変異などの日本語版ならではのおまけページがなくなっているのは残念でした。
グラントの特徴は圧倒的に文が少ないことです。絵で勝負している解剖書であり、それぞれの絵の意図が明確で非常にわかりやすいのが特徴です。逆に最近多い臨床との関係を説明するような解剖書を望む人には不向きかも知れません。
利点:絵がたくさんでわかりやすい。医療従事者になってからも十分使える。時代が変わって治療が変わっても解剖は変わらない。ただCT,MRI画像はチープ化していくと思われる。
欠点:近年の流行である臨床疾患との関連などほかの分野との関連のページはない。肉眼的解剖一本にしぼった内容。それはそれで勉強しましょう。