ブログ、SNS、コニュニティ、Q&Aサイトといったソーシャルテクノロジーによって、企業と顧客の関係は大きく変化している。「企業」「顧客」という二元論的な関係性から、顧客(と呼ばれていた人々)は、企業(の中の人々)にとって、「傾聴」「会話」「応援」「支援」の対象に変化している。さらに、形式的には企業の外にいながら、企業活動の当事者にさえなっている。こうした大きな変化を、本書では「グランズウェル groundswell(大きなうねり)」と呼んでいる。
企業にとって「人と人との関係」をどう再定義しなければいけないかをガイドしてくれる一冊。テクノロジー(ツール)に目を奪われる前に是非、読んでおきたい。
タイトルになっている「グランズウェル」という表現は、残念ながらしっくりしないが、事例の豊富さ、各サイトやコミュニティのデータ、ROI試算などリファレンスとしての価値もある。ディスカッションフォーラム(http://www.groundswelldiscussion.com/)やテクノグラフィックツール(http://www.forrester.com/Groundswell/profile_tool.html)も用意されており、自らがソーシャルテクノロジーを実践している点もマル◎。