表紙から受けるイメージとは裏腹に漫画やイラストの資料としては使えません。
モノクロページには当時の杯や青銅像の写真がポツポツとあるだけです。
あくまでもこの本は読み物メインです。
剣闘士の人材の由来、訓練から日々の生活、そして最終的な死、もしくは引退までが
読みやすい文章で書かれています。剣闘士には「投網剣闘士」「魚人剣闘士」「重装
剣闘士」「トラキア剣闘士」その他様々なタイプがいる事にまず驚かされます。
個々の装備の意味や変化などの言及はさすがにテーマを絞った本ならではという感じです
スパルタカスの乱に6ページ(+地図3ページ)使っているのもテーマゆえでしょう
文体は分かりやすく、中学生でも理解は容易かと思われますが、できれば世界史の授業
で古代ローマ史を習った高校生以上の人がより楽しめるかと思います。というのは、
五賢帝時代の5人を含む歴代の主な皇帝のページがあるからです。ネロなどの有名所のみ
ならずウェスパシアヌス帝やドミティアヌス帝などの教科書で見た名前が出てきます。
テストや受験勉強である程度古代ローマ史を知っている方が格段に楽しめるでしょう。