ビリージョエルの代表曲といえば、「オネスティ」や「素顔のままで」などバラード、特にピアノの弾き語りのものが多い。その延長上で考えると、このアルバムは通用しない。ここにいるビリーは、ロックンローラーになっているのだから。ロックンローラーとしての代表曲ともいえる「ガラスのニューヨーク」(なんという邦題!レコード会社がビリーの変化についてこれなかった)やビリー初の全米No.1の「ロックンロールが最高さ」が収録されている強力なアルバムになっている。売れるまで時間がかかったビリーがやっと自分の好きな音楽でアルバムを作れた気持ちが現れていて、歌い方も非常に生き生きとしている。このアルバム以降、売れることに主眼をおかず、好きなことをやり通していく転機になった一枚。