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グラスホッパー (角川文庫)
 
 

グラスホッパー (角川文庫) [文庫]

伊坂 幸太郎
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (165件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を探るため、彼の後を追う。一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を追い始める。それぞれの思惑のもとに―「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す。疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説。

内容(「MARC」データベースより)

復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。書き下ろし長編。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 345ページ
  • 出版社: 角川書店 (2007/06)
  • ISBN-10: 404384901X
  • ISBN-13: 978-4043849017
  • 発売日: 2007/06
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.4 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (165件のカスタマーレビュー)
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 淡々とした物語, 2009/12/30
レビュー対象商品: グラスホッパー (角川文庫) (文庫)
鈴木、蝉、鯨の三人の視点で語られる物語が次第に交わり一つの物語になっていく…。

「復習を横取りされた」所から始まる設定と、
様々な殺し屋関係の人たち(押し屋、自殺屋、ナイフ使い、毒、拷問専門屋、などなど)に
興味を引かれて買ったのだけど、私的には今ひとつ。
それぞれの登場人物と、感情の部分に共感する事が無かったからかもしれない…。
何を求めているのかが、よく分からなくて、ただ、とにかく、先を読もうと思ってた気がする。

それぞれのキャラクターは面白みを持ってるのに
自分が期待したほどには動いてくれなくて。そのあたりが残念。
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71 人中、52人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0 これはおもしろい、のか!?, 2007/9/6
By 
bluestar - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: グラスホッパー (角川文庫) (文庫)
 もしも人に、この本おもしろい?と聞かれたら、すごくおもしろいよ、とは言いがたい。かといって、おもしろくない、と言うわけでもない。

 登場人物たちには全く共感できない。珍しいほど、魅力がない。とはいっても、描き方が足りないと言うのではなく、嫌悪感を催させるほどに人間味のないキャラクターがうまく描かれている。殺し屋という稼業だけあって、もちろん人を殺すのに何のためらいもないのだろうが、たとえば「蝉」という殺し屋のように女子供も分け隔てなく自分の手で殺せる、と言われても、どうしてそんなことができるのか全く理解できないし、おふざけで人を車でひき殺したりする社長のドラ息子もむしずが走る。これほどまでに嫌な人間がほんとにいたらどうしよう、と寒気がするほどに救いようのない悪意が描かれている。

 主人公はそんな社長のドラ息子に妻をひき殺されて、復しゅうのために彼の会社で働き始める。いかがわしい薬を売りつけるあくどい商売だとわかっていても、妻のために彼は街で通行人に声をかけ続ける。ものすごく復しゅうに燃えているのかと思えばそれほどの必死さ、用意周到さは感じられなくて、むしろ妻を失った自分が生きていくためにそうするしかなかった、というような虚無感さえ感じられる。

 簡単にたくさんの人が死んでいくストーリー展開は、読んでいて背筋が寒くなるほどだった。どこかに救いはあるんでしょ、そんな思いで最後まで読んだ。

 なんといったらいいのだろう、単なる推理小説でもないし、かといってハードボイルででもないと思う。作品の中で人間は昆虫だとかバッタに例えられている。それもわかる気がするが、一番いいたかったことは何だったんだろうって、読んだ人によって全くとらえ方が違っていく作品だと思う。
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34 人中、25人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 気持ちよかった。, 2007/12/17
レビュー対象商品: グラスホッパー (角川文庫) (文庫)
伊坂さんの小説を読み始めて日が浅いですが、文章にとても味があり、読みやすいです。
私は「グラスホッパー」が2冊目で、1冊目が「重力ピエロ」でしたが、この2冊だけで伊坂さんの文章に侵されてしまいました。

伊坂さんの文章は、思想家の著書を読んでいる気分になります。
登場人物それぞれが、何かしらの「信念」というか「心の柱」を持っていて、会話の端々……どころか前面にそれを押し出してきます。
この作品ではそれは亡き妻の言葉であったり、自分自身に課した取り決めであったり、しじみであったり、ロック歌手であったり、ロシアの有名小説であったりします。

けれど文章自体はゴタゴタしていなく、軽妙な会話や地の文のおかげで非常に読みやすい。エンターテインメント・娯楽として楽しむとしては確かに「重い」「くどい」感がありますが、文学作品として読むにはとっつきやすいです。

またエンターテインメントとしてみても、私は十分に楽しめるレベルにあると思います。登場人物の視点が頻繁に変わりますが、3人称だし、視点の切り替えが起きるときには文章間に人物名の判子が捺印(?)されているので混乱することはありません。
視点の切り替えによるトリックなどのサプライズ的な要素は薄いですが、それぞれ別境遇にいる登場人物達が徐々に近づき始める様子は、「この先どうなるのか」という楽しみを否応なく演出してくれます。
また先も述べたように登場人物全員が何かしらの信念を持っているので、キャラクターとしても非常に魅力的です。

文学作品とエンターテインメント、この二つを高い水準で融合した作品。これが、私の感想でした。

あと個人的に、渋いおじさんが多すぎて悶絶ものでした。生き方に筋の通った渋い野郎が好きな人にも楽しめるかと(笑)。
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