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グノーシスの神話
 
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グノーシスの神話 [単行本]

大貫 隆
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)

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グノーシスの神話 (岩波人文書セレクション) グノーシスの神話 (岩波人文書セレクション)
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メタローグ

昨年完結した『ナグ・ハマディ文書』の姉妹編。キリスト教と双生児であるグノーシス主義、それに連なるマンダ教、マニ教の世界観及び神話体系を、原典の翻訳と解説で豊饒に開陳した、優れたアンソロジーである。資料として貴重なだけでなく、読み物としても無類に面白い。宇宙人にしか見えないマンダ教の図像の数々もおおかた本邦初公開ではないか。結びの「グノーシス主義と現代」でのニューエイジ運動や宮台真司的〈終わりなき日常〉との関連づけは興味深い示唆に富んでいる。買わなきゃ損をする、おいしさ満載のコンパクトな本だが、こういう類いに限って意外と再版しなかったりするものだ。(小林浩)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright メタローグ. All rights reserved.

出版社/著者からの内容紹介

新約聖書の時代にその周辺で生まれたもう1つの宗教思想,グノーシス主義-独自の象徴とイメージの体系をもって,人間の起源と運命を説き明かそうとする神話的思考の全貌に迫る.ナグ・ハマディ文書,マンダ教,マニ教の教典から主要な断章を抜粋し,救済論・終末論等の主題別に編成.

登録情報

  • 単行本: 312ページ
  • 出版社: 岩波書店 (1999/1/27)
  • ISBN-10: 400000445X
  • ISBN-13: 978-4000004459
  • 発売日: 1999/1/27
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 201,804位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
 「グノーシス主義」とは何か、という問題は非常に難しいです。入門書としては、多分、スコペロの「グノーシスとはなにか」が分かりやすく、現時点で入手できる良質な本でしょう。しかし、スコペロの本でも、なお読者に誤解の起こる余地が多々あります。岩波から出ている『ナグ・ハマディ文書』を自分で読んだ場合にも、個人的な誤読・誤解が出てくるはずです。グノーシスを的確に理解するには、「グノーシス主義的現存在姿勢」という「実存のありよう」を了解する必要があります。このような「現存在姿勢」が、グノーシスの「創作神話」を生み出すのであり、その所産が、つまり、『ナグ・ハマディ文書』 の様々な文学神話であったり、福音書であったり、釈義書であるのです。従って、文書となっている神話を通して読むことで、グノーシス主義を理解しようとすると、誤解に陥ります。大貫氏のこの本は、特定教派のグノーシス神話を辿って、そこからグノーシスの解説をするのではなく、グノーシス主義の本質的構成要素とも言える、「実存の神話素」を、「トポス(場所・場面)」という形で、原形的に、この神話素を、具体的なテクストを例示することで肉付けし、全体として、「グノーシス的現存在姿勢」とは何かについて、理解を深めるように構成されています。マンダ教についての説明も、マニ教についてのそれも、また現代社会との関連になるとは言え、非常に優れたグノーシス主義入門書です。わたしは、ある程度の知識を持つ人が、より精密なグノーシス理解を得るための導入書として、この本を高く評価し推薦します。
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形式:単行本
 この本は、大きく4つの部分に分かれる。初めに『ナグハマディ文書』からテーマ毎に文章を引用してある。次に、神話を主としてマンダ教について。そして、マニ教について。最後に結びとして現代社会とグノーシス主義について。どれも興味深いものであるが、私の感想としては、最後の結びは必要ないと思う。ニューエイジやオウムなどと関連づけているようだけどこのような中途半端なことをするぐらいなら別の本に書いてもらいたかった。しかし、全体としては結構良い、入門書としてよりも少し勉強してからの方がより楽しめる種の内容である。
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