全編、砂埃を上げながら疾走し銃弾を撃ちまくる映像は圧倒的なパワーにあふれ、最後まで飽きさせませんでした。まさに痛快大活劇!
冒頭の列車強盗から、3人入り乱れての大銃撃戦。その後の闇市での縦横無尽の銃撃戦もアイデアに溢れて見応えありました。
BGMとしての「悲しき願い」の使い方も、イイ感じで高揚感を煽って効果的でした。また、主にソン・ガンホ担当する活劇の間の笑いを誘う部分も、箸休め的に楽しめました。
クライマックスは、財宝の隠し場所にたどり着いた3人の三角決闘。同時に2人を倒さねば生き残れない過酷な状況を、『マカロニ・ウエスタン』の巨匠セルジオ・レオーネ監督にリスペクトするかのように、アップを多用したカメラワークで緊張を高めます。
ソン・ガンホはホントに面白い。彼が出演したからこそ、成立するストーリーでしょう。コメディリリーフのように見えますが、実は物語の求心力となっているキャラクター。この役にはシリアスもコメディも幅広く演じられるソン・ガンホはまさにうってつけです。
特にユン・テグの過去が明らかになるラストの表情の変化はソン・ガンホならではです。エンドロールでトップにクレジットは納得です。
イ・ビョンホンは、「G.I.ジョー」でも悪役でしたが、楽しそうに悪役を演じています。彼は普通の二枚目より、こういう『キレた』キャラの方がイキイキしているかも。
また、チョン・ウソンは「私の頭の中の消しゴム」「デイジー」などの恋愛映画の甘い二枚目キャラ。アクの強い二人と張り合うには、やや貫禄不足の感は否めないけれど、両手を離して馬に乗り、銃を撃つシーンはカッコよかったです。
それにしても、キャッチコピーの「ムチャクチャでいいのだ」は、よかったですね。いや、面白かったです。(笑)