時間犯罪者の処罰を頑なに求める時間警察に対して和平交渉の道を探る人類の活躍を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第163巻。本巻の執筆者は、シリーズ執筆量最多コンビのマールとダールトンです。マゼラン星雲の辺境、ミシラ星系にある古代グラドの母星惑星プフラナトを、2人のハルト人トロトとタイクが調査していた。
『追放された者たちの時間実験』クルト・マール著:時間警察は惑星プフラナトに罠を仕掛け、2人のハルト人をパラトロン・フィールド内にある異世界に閉じ込めてしまう。だがトロトは閉じ込められる寸前に緊急シグナルを発しており、信号を受信したアトランとロワ・ダントンはハルト人を救出すべく、科学者と共に惑星を目指す。『グッキーとゴーレム』クラーク・ダールトン著:振動守護者のトロ・コンは巨大戦艦オールド・マンを手中にする。ローダンは出来るだけ戦争を回避しようと、敵の出方を窺いつつ待機する。やがて、宇宙から生体宇宙船ゴーレム(ドラン)に乗って第二の振動守護者アセル・キンが援軍に駆けつける。グッキーとラス・ツバイはドランの内部にテレポートで潜入し七人の執行者達と話し合うのだが・・・・。
グッキーとラスはドランの体内で危機に陥るが、執行者達の元の肉体を収めた部屋を発見し肉体の破壊で脅しつけて、あわやの所で脱出に成功します。故松谷健二氏のあとがきは、ローマ観光でのお話です。ローマでも派手な一画のひとつ、ヴェネト街にあるフランチェスコ派の僧院で俗称「骸骨寺」を、「おもしろいよ」との評判を聞いて入った所、そこで見た人骨の寄せ木細工の芸術に唖然とし、早々に立ち去られました。こうした物を情熱を込めて造り続けた修道士たちの意図に奇異の念を覚え、そこからキリストの磔刑像を崇める心理もこれに似ていると論理を展開し、これは面白い研究になりそうだが一生仕事で自分には辿れないと結ばれています。