当時、この原作は最高の英雄譚として本当に素晴らしかったし、人気も高かったと思います。
アニメ化される1〜16巻までは、原作ファンとしても「ぜひとも見たい!」展開部と言えます。
この時期の原作の挿絵は加藤直之氏が描いておられ、その圧倒的な重厚さを持つヴィジュアルこそがグイン・サーガである、と刷り込まれている身としては、設定表をみて「なんだー、このマンガ絵は?」と初めこそ抵抗感があったものの、皇なつき原案の主要キャラは、動いているのをみると、なかなか良いと思いました。とくにスニが…。
アニメそのものの出来としては、この巻に収録されている第1話と第2話にはそれほど文句はない…と言いたいところです。動きが軽く、時にギクシャクしているとは思いますが、ジブリアニメのようにちゃんと動かせ、というのは無理な注文なのでしょうし。声優陣に違和感はありませんし、音楽も秀逸。そのうえ、色彩感覚が素晴らしいと思いました。画面がとてもきれいですね。
演出としては、クリスタル公アルド・ナリスの出オチはあんまりです(まあ、ネタとしては楽しめますが)。何も知らない人はきっと、ナリスをリンダとレムスの用心棒程度にしか感じないでしょう。あれが、パロで一番の大貴族だなんて!
特典ですが、原作ファンとしては、栗本薫書下ろし小説「前夜」…これに尽きます。
栗本薫氏が亡くなられた今、本当の意味での遺作、といって良い作品と思われます。その良し悪しについては、また別な話なので…。
迷わず、☆は4つです。