音楽であれば、有名アーティストの没後または解散後にトリビュート・アルバムが出るのはよくあることで、その場合は影響を受けたミュージシャンがそれぞれの解釈で曲を提供する形をとっています。
若干ニュアンスは異なるとは言え、その小説版というのは極めて珍しいと思いますが、グイン・サーガ・ワールド1としてリリースされました。
当然、ターゲットとなる読者は栗本ファン・グイン愛好者が中心でしょう。そういう意味では第1号は楽しみにしておりました。プロの作家の方々によって、この世界がどう表現されるのかが一番の興味でした。
読み終わった感想としては、3編とも本編からかなり離れた外伝のため、割り切って楽しむことができました。特にセム族視点での物語は、いかにこの世界が広大で多彩であるかを教えてくれます。
外伝に関しては、今後もいろいろなアイデアで無限に展開されていくのだろうなという予感のようなものも感じました。
しかしながら肝心の「本編」の続編を栗本先生以外の方が書いて発表することがあるようなら、複雑な気持ちは否めません。正解は誰も知らないだけに、賛否両論は免れないでしょう。でもいつかは完結してほしいという想いを持っている方も多いのではないでしょうか。