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グアルディア 上
 
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グアルディア 上 [文庫]

仁木 稔
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

遺伝子管理局の知性機械により繁栄した人類文明は、ウイルスの蔓延により滅亡した。西暦2643年、汚染された中南米の都市エスペランサは、その支配者にして知性機械サンティアゴに接続する生体端末アンヘルの力で、唯一古えの科学技術を保っていた。レコンキスタ軍を創設した彼女は、不老長生のホアキンらと中南米平定を目論みつつ、放浪の父娘JDとカルラを密かに監視する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

仁木 稔
1973年長野県生まれ。龍谷大学大学院文学研究科修士課程修了。2004年、ハヤカワSFシリーズJコレクションより刊行された本作で作家デビュー。新人離れした壮大なスケールの作風が高い評価を受けた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 388ページ
  • 出版社: 早川書房 (2007/04)
  • ISBN-10: 4150308861
  • ISBN-13: 978-4150308865
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
ただ今、(上巻)を読了しました。これは、確かに面白いです。前評判どおり、残酷描写などもありましたが、私はそれほど気になりませんでした。それは、きっと作者に悪意がないからなのだと思います。本書における残酷描写には、作者の悪意ではなく、むしろ人間の本質をより正確に描き出そうとする、冷静な《作家の視点》を感じました。この本の主題として、《人間の愚かさ》を描き出す、ということがあるのかも知れません。(上巻)が終わっても、まだまだ物語の行く先は、全然見えて来ません。前半の物語としての充実度の高さと、後半への期待を込めて星5つにしてみましたが、全編読了後の感想に関しては予断を許さない、という感じです。

(追記:本作における、いわゆる《キャラ立ちの良さ》に、大変興味を覚えました。確かに、ライトノベル的なキャラクターなのですが、それだけで終わる物語とも思えません。もしかしたら本作全体が、いわゆる商業的な《キャラクター小説》を越える、より一歩進んだ《キャラクター文学》を目指しているのかも知れません。全編読了後は、また違った感想をいだくかも知れませんが、現時点ではこういう感じです。)
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5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
イメージ倒れ 2007/6/25
By anon-g
形式:文庫
イメージ先行で、「こんなシーンが書きたい」という目標に
向けて突っ走った結果できたのが本作ではないかと思います。
(よく覚えていないけれども、後書きにそんなようなことが書いて
あったかもしれません。)
読んで感銘を受けることもなければ、カタルシスもありませんでした。
この世界は基本的に終末を迎えています。そんな中で究極生命体がいても、
物語になりようがないと思います。究極生命体が「光あれ」とでも
叫ぶのなら話は別ですが。
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9 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 近所の本屋で上下巻を平積みにしてあるのを見て、表紙を飾るヒロイン2人の今っぽい萌え系な造形にあやうく買うのをやめようと思いました。(苦笑)しかも、なんらかの災厄がおそいかかったせいで、頂点を極めた人類の文明は著しく後退し、一部の地域にのみその片鱗を残すという世界において、繰り広げられるストーリーというのも、良くあるタイプのお話です。そんな逡巡のせいか、購入後3ヶ月近くも放置してました。

 実際読んでみたら、物語の核心に迫る謎が徐々に明かされる為、謎という餌がキャラクター達にどう絡んでくるのかというのに興味をそそられ2巻を一気に読んでしまいましたが。
 最後の最後までお預けプレイというべきか、ラストに広げた風呂敷を(なんとか)うまく纏めたというべきなのか…
 評価する点は、
 1)日本のSFでは余り取り上げられなかったメソアメリカ〜南アメリカを舞台に取り上げたこと
 2)主要キャラクターが大人数ではないため、設定的に風呂敷を広げてもストーリーが(それほど)破綻しなかったこと
 3)クリストフォロ・ドメニコのように、一部の主人公クラスに重要な影響を及ぼす重要なキャラクターでありながら、ストーリー中では既に死亡しているキャラクターがいる為、語られずに終わっている謎がかなり残されていること
 4)ストーリーの流れが、おおむね過去から未来に流れていること(回想シーンもありますが、分かりやすい形で挿入されていると思います)
 5)核心に迫る謎はラストにはちゃんと答えが明示されること
 私としては、3)の条件のおかげで、物語に広がりがあるような気がします。

 評価し難い点は、
 1)上下巻を通して登場する主要キャラクターは大概ルックスがよさそうな(一部萌え系?)描写だったこと
 2)多分に暴力的過ぎるシーンがあること
 3)よくも悪くも映像的なストーリーなのに、時折描写の焦点がぼやける印象の文体だったこと
 (例として、非常に暴力的なシーンはビビッドに描き出されているのに、何回も出てくる食事のシーンはラストで語られる謎のヒントだったりするケースもあるのに、ちょっと物足りないかも)
 4)映画のシーン切り替えのように、シーンごとに別のキャラクターの視点から話が語られること
 5)謎が小出しにされており、その答えも一部は小出しにしてくれるが、ラストに近づけば近づくほど謎の答えが増えるので、ストーリーのクライマックスに必要な暴走感がちょっぴり殺されてしまう気がすること
 ちなみに、4)と5)の条件ををたすと、シーンが切り替わった途端、全く説明されていない新設定がいきなり投入されていて「ああん?んなこたぁ聞いてねーよ」と戸惑う読者(私のことだけど)がいたりします。

 多分、上巻で読むのを放棄したら、核心に迫る謎が分からないままの上、シーン展開の早さと不慣れな南アメリカの舞台で目がぐるぐるして、しかも暴力シーンで落ち込んでしまうような気がします。
 ちなみに、星3つの評価は上下巻読んだ場合の上巻への評価で、上巻のみしか読んでいなかった場合は…どどーんと下がりそう…
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