ただ今、(上巻)を読了しました。これは、確かに面白いです。前評判どおり、残酷描写などもありましたが、私はそれほど気になりませんでした。それは、きっと作者に悪意がないからなのだと思います。本書における残酷描写には、作者の悪意ではなく、むしろ人間の本質をより正確に描き出そうとする、冷静な《作家の視点》を感じました。この本の主題として、《人間の愚かさ》を描き出す、ということがあるのかも知れません。(上巻)が終わっても、まだまだ物語の行く先は、全然見えて来ません。前半の物語としての充実度の高さと、後半への期待を込めて星5つにしてみましたが、全編読了後の感想に関しては予断を許さない、という感じです。
(追記:本作における、いわゆる《キャラ立ちの良さ》に、大変興味を覚えました。確かに、ライトノベル的なキャラクターなのですが、それだけで終わる物語とも思えません。もしかしたら本作全体が、いわゆる商業的な《キャラクター小説》を越える、より一歩進んだ《キャラクター文学》を目指しているのかも知れません。全編読了後は、また違った感想をいだくかも知れませんが、現時点ではこういう感じです。)