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グ、ア、ム (新潮文庫)
 
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グ、ア、ム (新潮文庫) [文庫]

本谷 有希子
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

母・姉・妹の女3人、いざ南の島へ! それぞれの世代の叫びがぶつかり合う、壮絶で痛快な本谷流ホームドラマ。

子煩悩な母(パート主婦)、わがままな姉(フリーター)、堅実派の妹(信用金庫勤務)。女3人が連れ立って、初めての海外へ(父は留守番)。楽しいはずの道中は、天気も気分も荒れ模様――。遺伝子は一緒なのに、どうしてこんなにバラバラなのか。やっぱり「世代」が違うせい? 21世紀の家族の心の叫びをリアルに描き切った傑作。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

北陸育ちの姉妹。長女は大学を出たもののバイト生活を送る、いわゆる「ワーキングプア」。そんな姉を反面教師にした次女は、高卒で信用金庫に就職。姉妹は母も交えた女三人でグアム旅行に出かけることになるが、長女の身勝手な行動のせいで、早くも旅は不隠なムードに…。時代の理不尽、血の繋がった女同士のうっとうしさを、シニカルな筆致で笑い飛ばす、奇妙で痛快なホームドラマ。

登録情報

  • 文庫: 170ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/6/26)
  • ISBN-10: 4101371725
  • ISBN-13: 978-4101371726
  • 発売日: 2011/6/26
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 0.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 153,382位 (本のベストセラーを見る)
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By アジアの息吹 トップ1000レビュアー
形式:単行本
ホームドラマという意味では『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ 』
の流れを汲む作品ではあるが、より多面的にココロの声の
スラップスティックが暴走している。

現代人の苦悩と言い切ればもっともらしいが、
この作品がバリバリの文芸誌に発表された事実だけで
正直、痛快である。

ラストに垣間見える、怪しいが一筋の光が
今後の作品にもどのような形で現れてくるのか
楽しみである。
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hide-bon トップ100レビュアー
形式:単行本
読み始めて最初の数ページで面白いと予感させる小説には中々出逢えない。そして、本谷有希子の新作は、嬉しい事に、北陸のある家族の暮らしぶりの歴史が語られる冒頭を読むだけで、傑作と確信させる幸福な1冊である。
なんて、堅い口調で始めたけど、とにかくスゴク面白い。父、母、姉妹の4人家族の日常の描写から始まり、女性3人でグアム旅行、「珍道中」にすらなり得ないショボさとバッド・タイミングさが滑稽ながらも哀感を誘う。
決して、取り立ててドラマチックでも奇天烈でもない(ちょっと変わっているけど、、、)平凡な家族の小市民的な思考、焦燥、嫉妬、悪意、行動をデフォルメ的に膨らませて、ここまでオカシク書ける才気!劇作家だけに、些細な仕草、小道具への観察眼、洞察力、ユーモアのセンスは相変わらずだし、実に上手い。姉が学生時代にバイトしたピアノバーの敷布のフェルトの扱いひとつ取っても可笑しいし、グアムに旅立つ直前の母と姉の漫才のごとく続けられる掛け合い、ペットボトルを巡るリスクとリターンのくだりでは、思わず椅子からひっくり返った(笑)。
全編クスクス笑いながら読み切ったが、姉妹の積年の思い爆発の心情吐露の先に見える一筋の光明。しょせん、家族は家族、その関係を解体したり、断ち切る事は出来ない。もとの日常、生活に戻っても、ちょっとばかり気持ちを切り替えていけば、人生、少しは生き易くなる。
いつもながらの、筆者流の、逆説的な"人間賛歌(観察)"を思う。
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9 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
楽しい 2008/6/30
形式:単行本
方言とかおかん的思考とか、ハイテンションなノリはどんどん磨きがかかっていて楽しめた。ただこういう勢いのある(悪く言えば乱暴な)文体で三人称小説を書くと、「純文学」という視点から見ると、ちょっと違和感がある。一人称だと登場人物のキャラ込みの語り口と思えばいいわけだけど、三人称だとそうはいかないので……。まあ、かたっくるしく考えなければ、この文体だからこその本谷有希子なのだから、三人称にしたからってかしこまれちゃっては意味がないわけで。内容的には、母、長女、次女のキャラクターを前半でがっしり書き分けて、後半でばばばっとそれをぶつけあう、みたいな構成が面白かった。その書き分けはある意味では図式的(ロスジェネ云々なんてくだりはわかりやすすぎ(笑))で、登場人物の名前も「母」「長女」「次女」としてしか示されないのだけれど、にもかかわらずノリのいい会話でみんなふつうに血肉の通った人物になっているのはさすが。
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