ページ的にはかなり薄めに思える148ページ。
主人公は喧嘩が原因で精神系の薬を大量に服用(OD)。病院に担ぎ込まれ、K病院に入院。そこで様々な人と出会う。
閉鎖病棟の中の様子や、入院患者の一人一人の様子がしっかりと描写されているのに、ちっとも重くない。でも笑い飛ばせて読める程軽くはない。適度な重みを感じながら主人公が立ち直っていくのを見守っていける。
ODは事故だった、自殺を意識していない、間違ってここにいる・・・主人公はずっと同じ事を思っているのに、ラストでは最初とは違う主人公の成長のさりげなさに驚かされます。
最初のタイトルも、最後のタイトルも同じ「わたし」。同じタイトルなのに、ここまで感じ方が違うのは初めてです。
サラサラと読みやすいのに、読み終えた後はものすごい充実感・・・。
登場人物や舞台の描写、テンポ、すべて☆5つです。
そんじょそこらの分厚いだけの本とは比べものになりません。
全ての本好きさんにオススメです。