メタローグ
クローン技術、とくにそれを人間に適用することの是非をめぐって、科学者から哲学者、文学者、社会学者、さらには関連委員会の報告書まで、さまざまな立場が入り乱れての考察が24編。はっきりいって読むのがしんどい。だが、これだけまとめた編者(シカゴ大学の法学・政治学の教授)の力量には、感服せざるをえない。地に足のついた論議をここまで徹底させることで、はじめて先端科学技術に対するスタンスはみずからのものとなる。ひるがえって、日本における科学技術への視座が、なんと皮相的で上滑りしていることか! アメリカの底力を痛感し、また、自戒の念をこめて、猛省をうながされる書だ。(佐倉統/東京大学大学院助教授)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright© メタローグ. All rights reserved.
内容(「BOOK」データベースより)
なぜ人間は有性生殖をするようになったのだろうか。ある種の動物は、自分をコピーして子孫を増やしているというのに。遺伝子をコピーした子孫をつくるクローニングがおこなわれるようになれば、この問いに対する答えが見つかるかもしれない。人間のクローンはすでに技術的には可能であるといえるだろう。この最新生殖技術をさまざまな面から論じたエッセイコレクション。