さらりとした恋愛(?)です。
相手がナイトメアなので、じりじりしたり、あちちになったりはしなかったですが、コメディとシリアスを
織り交ぜた楽しい物語になっています。
ストーリーは母体ゲーム「クローバーの国のアリス」とは少し違います。
クローバーの国に飛ばされて塔で生活するところまではゲームと同じですが、ゲームではポイントとなる
「ドア」はあまり強調されず、アリスが白昼夢の中に彷徨いこむシチュエーション主体となっています。
また、ゲームでの主人公は恋愛に関して頑なまでに拒否姿勢だったため、
「恋愛感情無しで先に結婚し、それから愛を育む」
なんて提案をされるエピソードがありましたが、この小説ではちゃんと恋愛に想いが変わっていきます。
今発売されているゲーム「ジョーカーの国のアリス」の関係に近いかも知れません。
(小説でのナイトメアは後半から一転して積極的になりますが)
個人的にはこちらの流れの方が好みです。
けれど、ゲームでの主立ったエピソードは健在です。
病院でのナイトメアの大騒ぎを始め、二人の関係をグレイが誤解し、結婚話に進んでいくの行(くだり)は
小説になっても可笑しい(爆)
尚、表紙にピアスがいますが、アリスが小さくなってしまう騒ぎの切っ掛けをつくるだけで
恋愛展開はありません。
むしろブラッドとナイトメアの緊張感のある静かな応酬シーンが、ほんの数ページですが素敵でした。
アリスが度々白昼夢に迷い込み、また全キャラクターと顔を合わせる(場所が変わる)ため、
全体的に少し分散した印象を受けますが、なかなか楽しく読めました。