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クローゼットの認識論―セクシュアリティの20世紀
 
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クローゼットの認識論―セクシュアリティの20世紀 [単行本]

イブ・コゾフスキー セジウィック , Eve Kosofsky Sedgwick , 外岡 尚美
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商品の説明

メタローグ

前作‘Between Men’では、主に19世紀の英文学を素材として、男女の関係の核心に、男同士の性的欲望(ホモセクシュアル)を排した男同士の連帯(ホモソーシャル)があることが論じられた。本書では、その到達点から、19世紀末の文学・思想を素材とし、(男性の)ホモ/へテロセクシュアルの定義の問題が、「クローゼット」と「カミングアウト」、秘密と発覚、私的と公的といった二項対立を手がかりとして論じられている。今作では意識的に焦点が、前作のフェミニズムからアンチ・ホモフォビアに移されているが、ホモソーシャル概念が一人歩きしている現在、前作の翻訳も待ち望まれる。(千田有紀)
『ことし読む本いち押しガイド2000』 Copyright メタローグ. All rights reserved.

内容(「BOOK」データベースより)

同性愛を異質化し、周縁へと追いやる異性愛主義は、19世紀末に始まったものにすぎない。メルヴィル、ニーチェ、プルーストなどを読み解きながら、その中にホモ/ヘテロセクシュアルの分断を不可能にする揺れを発見し、セクシュアリティの混沌を見つめる意欲作。

登録情報

  • 単行本: 384ページ
  • 出版社: 青土社 (1999/06)
  • ISBN-10: 479175722X
  • ISBN-13: 978-4791757220
  • 発売日: 1999/06
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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37 人中、34人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 バトラーのAlternativeではない, 2004/2/23
レビュー対象商品: クローゼットの認識論―セクシュアリティの20世紀 (単行本)
一時期バトラーを構築主義、セジウィックを本質主義と分類し、バトラーを持ち上げる言説が一部に流通していたが、本書を読めばバトラーとセジウィック、それほど異なった地点に立っているわけではないことがわかる。

特にセジウィックを本質主義とするのは誤り。安易な構築主義が逆に同性愛者に対する抑圧的言説を、それこそ「構築」してしまう危険性について、セジウィックが慎重だっただけだ、ということ。もちろんバトラーの構築主義はそんなものとは大違いだが。

基本的にバトラーが哲学者なのに対して、セジウィックは英文学者としてのスタンスでフーコーを読み直し、男性同士のホモソーシャルな欲望を「ホモセクシュアル」と読み取られることへの恐怖から、同性愛に対する抑圧的言説が生まれたとする。またそうして根拠を保証された男性共同体が女性を社会的交換の道具として物象化していく過程も、フーコーの読み直しの結果として提示されている。

だがこの本の最大の魅力はやはり、セジウィックによるメルヴィル、ワイルド、ニーチェ、ジェイムズetcの読解とそこから垣間見える新たな文学史の可能性だろう。「ホモソーシャル」という概念がその後の文学研究に与えた影響は、未だに消化しきれていない。

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