映画「クローズZERO」「クローズZERO2」を見たときのわたしの素直な感想は、ああ、コレが出来るんならもう「特攻の拓」はアリだな、というものでした。
漫画「クローズ」は好きだけど「特攻の拓」なんか大嫌いだ(笑)というみなさんには恐縮なのですが、ちょっとお話しさせてくださいね。
この映画、どうにも「特攻の拓」を彷彿とさせてくれるのです。
まずは細かな描写の問題として、マンガの鈴蘭高校は映画ほど荒れていませんし、あれほど極端なヤンキー集団の集まりとしても描かれてはいないのです。
どちらかというとあの高校の景色は聖蘭高校、つまりマンガ「特攻の拓」の舞台をイメージさせるのです。
主題歌でもありイメージ・インストラクターでもあるストリート・ビーツの「I wanna change」も、そして音楽が多様される各シーンにしても(クローズの原作漫画で女性キャラや音楽はそれほど重要なポジションにありません)、印象としては「特攻の拓」の世界観にぴったりきます。
なにより、映画の冒頭近くでバイクの暴走事故のシーンが出てくるのですが、クローズにはこういうシーンはあんまり見かけませんし(武装戦線のイメージにも結びつかず)浮いてしまっているのですが、ここらへんのシーンは実は「特攻の拓」ではおなじみのシーンなんですね。
マンガ「特攻の拓」自体は、原作者の佐木飛朗斗さんの独特なシゴトぶりのせいで、まとまりのない完結(ともいえない)の仕方のまま放置されてしまっていますが、つい最近、「アーリーデイズ」と称して、「特攻の拓」より前の時間の物語が描き直されはじめているところです。
タイミング的には、「特攻の拓」の実写映画化、いまならアリのような気もするのです。
しかし映画「クローズZERO」、「クローズZERO2」、大傑作だと思います。
そもそも原作の漫画版を知らない人でも楽しめる作品ですが、原作以上に色濃い物語を感じさせてくれます。
映画というものがエンターティメントとして成立しなければならないという前提を考えるなら、大満足の一作なのですが、みなさんの感想はいかがでしょうか。
個人的には、諸外国の人たちがこの作品をどのうように評価するのかも、ちょっと興味ありますね。