「Stranger」の言葉が、全編を通してのキーワードになっていると思った。
「男」と「女」は、所詮いつまでたってもストレンジャーであり、他人なのである。それが、恋愛関係にあろうと夫婦であろうと。
「カラダ」のすべてを見せ合っても、「ココロ」の真実だけは見せないことで成り立つ関係。嘘を取り混ぜていくことで、関係が続くこともある。真実を知りたいという欲望があり、相手の言うことを信じることで愛が続く。
ロンドンを舞台に4人の男女の入り組んだ恋愛関係が主軸の作品。
劇中のアリスを演じたN・ポートマンは、体当たりの演技でストリッパーを演じた。実際はオールヌードシーンもあったらしいが、監督に懇願して削除してもらったとのこと。
それでも、ストリップバーのパラダイスルームでの、刺激的なポーズや衣装には驚かされた。
冒頭のJ・ロウとN・ポートマンとの出会いと、ポートマンの台詞で、一気に普通の恋愛ドラマとは違う「予感」を感じさせてくれた。
「真実」を知ってなんになる?という問いかけがずっと全編を通して感じられた作品。
プライベートダンスの後クライヴ・オーエンがストリッパーのアリスに、彼女の本当の名前を聞き出すためにチップを払い続ける姿に、男の悲哀を感じる。
金のために自分の体のすべてをさらすアリスが、皮肉なことに4人の中で一番愛にピュアな「天使」だった。
ラスト近くのJ・ロウの台詞、「真実を知りたくなければ、俺たちはアニマルだ」は秀逸。
また、エンディングの、アリスがアメリカに帰ってからの、シーンは決して逃さないように。
アリスにとっての「真実」と「嘘」の価値が、この映画の鍵。