内容(「CDジャーナル」データベースより)
人気サックス奏者による1年半ぶり、ヴァーヴ第2弾アルバム。リズ・ライトをゲスト・ヴォーカルに迎え、ジェームス・テイラー楽曲などキャッチーでポップなナンバーが中心に収録されている。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
基本的には前作『タイムアゲイン』で入り込んだ、進取のケースの中にいる。「アコースティックなテイストの、危うい肌触りがするサウンドにもまれてみたい」。この願いを見事に果たしたのが昨年のヴァーヴ第1弾。それを終えて、「今度はオルガンのバンドなんかいいかもしれないね」と言ったものの、いざ次のことを考え始めたら、もうしばらくタイムアゲイン号を走らせよう、そんなに急いで乗り換えてはもったいない。たぶん、本作のはじまりはこんな感じだったろう。録音メンバーは、ゲスト参加のリズ・ライト以外は前作とほぼ一緒。リズム陣には、これでますます名コンビと謳われようガッドとマクブライド。いいところで出てきては危うい響きの鉄琴を打ち込むマイニエリ。少ない持ち場で輝くギターのマローン。プロデュースは名匠ステュワート・レヴィンが続投。これでは、みんなの手応えが「もう1枚作って3部作にしようじゃないか」となってもおかしくない。もう少しで何かの核心に手が届きそうだ。アルバム・タイトルはこう言ってるのも同然だもの。
それにしてもなんとエモーショナルによく歌うサンボーン。R&Bファンクで爆走していては目に入らないサインを見つけたに違いないと。トーンのエッジが滑らかになってきたのも、音楽の中を今までよりじっくり歩き始めたからだろう。それをギル・ゴールドスタインの編曲によるオーケストレーションが包み込む。と言うと、ジョニー・マンデルとの95年作品『パールズ』が蘇ってくるが、ここにいるサンボーンの表情に、その時のような幸せボケの笑みがまったくない。ラテンやキューバンをやっても決して楽をせず、絶えず自分を危うさの淵へ引き込もうとするストイックな意志。それでいて、オケにプッシュされても全然乱れない方向感覚。さすがである。そこに今回のサウンドの決め手がもうひとつ、キーボードが入る曲はすべてエレキ・ピアノだ。ギルもここのところ、冴えに冴えている。 (成田正) --- 2004年12月号
それにしてもなんとエモーショナルによく歌うサンボーン。R&Bファンクで爆走していては目に入らないサインを見つけたに違いないと。トーンのエッジが滑らかになってきたのも、音楽の中を今までよりじっくり歩き始めたからだろう。それをギル・ゴールドスタインの編曲によるオーケストレーションが包み込む。と言うと、ジョニー・マンデルとの95年作品『パールズ』が蘇ってくるが、ここにいるサンボーンの表情に、その時のような幸せボケの笑みがまったくない。ラテンやキューバンをやっても決して楽をせず、絶えず自分を危うさの淵へ引き込もうとするストイックな意志。それでいて、オケにプッシュされても全然乱れない方向感覚。さすがである。そこに今回のサウンドの決め手がもうひとつ、キーボードが入る曲はすべてエレキ・ピアノだ。ギルもここのところ、冴えに冴えている。 (成田正) --- 2004年12月号