釣り人なら誰でも魚の習性を探るだろう。どんな臭いの、どんな色のえさが釣れるのか、魚はどんな行動をするのか、そこには組織学、行動生物学などの生物学的要素がある。この本はそれらを釣りに応用しようとしている。というよりはむしろ、釣りたいから研究しているのかもしれない。まさに生物学は実学だと感じた。
一般の釣り人も、科学的手法で魚の行動を調べれば、立派な研究になると思った。
メバルやアジも放流サイズならタグを付けてみたくなった。
もちろん、クロダイの回遊も知りたいので、タグが付いたクロダイを釣ったら研究室に報告したいのだが、今までクロダイを釣ったことがない。だから釣り方を教えてほしいが、本書では残念ながら著者が具体的にどのように釣っているかは記載されていない。
索引、参考文献があるので、使い勝手がよいし、さらに知識を広げることもできる。