クラプトンはどこまでブルースが好きなんだ、と再確認したコンサートだ。
企画・主催はクラプトンだが、何だかクラプトンが聴きたい人達を集めたのでは?と
感じる程のメンバーだ。途中、舞台の袖からヒューバート・サムリンやBBキングを
少年のような目で見つめるクラプトンの姿が微笑ましく印象的だ。
サニー・ランドレスも元気だし、病気で立つ事が出来ないらしいジョニー・ウインターの
スライドギターと悪っぽさも健在で嬉しかった。多分、75歳位のウイリー・ネルソンも
ウッドストックの時と変わらぬ声の響きで驚きだ。
しかしながら、やはり一番の存在感はジェフベックバンドだった。
文句無くギターでの凄みは他を圧倒し次元が違っていて、何故このバンドにボーカルが
不要か痛感したし、カリウタは当然の事ながらこの出演メンバーのドラムの中では頭10個位
出ていた。(マクラフリンのドラムもカリウタだった。器用な人なんだなぁ)
ベースのタルはこれが実質のベックバンドでのデビューらしいが、初めて見た時に感じた
「おいおい、こんな女の子で大丈夫なのかよ?」という不安を見事に払拭してくれた。
出演した全ベーシストの中で、テクニック、グルーブ感、存在感、全てに抜きん出ていた。
まだベースを始めて4年で21歳位らしいが、驚く以外感想が無い。ベックのツボとも言える曲
「哀しみの恋人達」でソロをとっているのだから、ベックの信頼も相当なものなのだろう。
ベックバンドは残念ながら2曲しか映像化されてないが、この2曲を見るだけでも買う価値はある。