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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
珍しく豪速球の作品,
By くま (岡山) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: クロスファイア (下) (カッパ・ノベルス) (新書)
宮部みゆきの長編はともかく仕掛けがある、というのが特徴であった。犬に物語を語らせたと思えば、三つの物語がクライマックスで交差する、というのもあった。しかし、この物語には仕掛けがない。章立てもない。だからいつものように、「終章」として、事件が終わった後に、改めて物語の本質が現れるような構成にもなっていない。上巻の最初にクライマックスがあって、そのあとはラストに向かって、作者最長の長編を駆け下りていったという感がする。その意味で、これはじつは長編の体を借りた短編小説だったというのが私の解釈である。(おっ、やはり仕掛けがあるじゃないか^_^;)全てはラスト近く、主人公青木淳子にあのセリフを言わせるために……。
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
下巻・・彼女の魂と純愛に涙を落とす浄化篇,
By yukkie (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: クロスファイア(下) (光文社文庫) (文庫)
ためらうことなく社会悪に処刑を施す若い青木淳子にも、ついに追い詰められる日がやってきます。12月24日、クリスマスイブの悲劇。彼女に幼い弟を殺害され彼女を追うことに生涯を費やす男刑事と、善に悪に等しくまなざしを注ぐ中年女性刑事。異能者を世の中から探し、これを使って社会悪に立ち向う謎の組織。2つが交錯するとき、彼女の運命が決まります。・・彼女の「人間」としての苦しみ、業の深さ、人間愛の素晴らしさと残酷さ、それらをすべて読み手の心に投げ込んで、壮大なドラマは終結します。このすさまじくも悲しい処刑者、青木淳子に、私は涙を1滴手向けました。名作です。
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大切な人を虫けらのように殺されたら‥?,
By K - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: クロスファイア(下) (光文社文庫) (文庫)
深く胸を打つテーマです。念力放火能力という特殊な力を持った、 若い女性(淳子)が主人公ですが、 超能力を称賛する小説とは違います。 大切な人を虫けらのように殺されて、 その犯罪者がのうのうと生きていたら、 皆さんならどうしますか? 凶悪な殺人犯の死刑廃止論が施行されつつあるなか、 私は淳子の行為を否定できません。 でなければ被害者のご遺族はあまりにも浮かばれないです。 それを問う小説です。 女流作家の宮部さんでなければ書けないテーマです。 最後の50ページは中断できずに、一気に読み切りました。
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