詐欺師を騙す詐欺師という、不思議な存在を主人公にして快調に飛ばしてきたクロサギ。今回はネット詐欺、内職詐欺、絵画販売詐欺がターゲットである。それぞれ面白く読めるし、絵柄も綺麗で悪くないと思う。
ただそろそろ限界を感じるのは、パターン化が著しくなってきたこと。勿論それが一概に悪いわけではないが、被害の発生(前編)クロサギの活動(中篇)詐欺師への報復(後編)という流れのなかで、詐欺の種類が変わってゆくだけでは限りがある。実際一巻から見てみると、被害者の顔にあまりバラエティがないのがわかる。最近の何巻かでは、主人公自身の周りに幾人か伏線的人物がチョロチョロし出しており、そろそろ去就を賭けて最大最後の事件に突入の用意か、と期待させるものがある。 黄門様パターンを続けて腐っていかないうちにお願いしますよ。その願いをこめて星4つ。