秋季大会初戦敗退した鷲ノ森高校。しかし坂本という想定外の逸材に出会った黒木は、坂本を主軸とした戦略で甲子園を目指すことを決意。しかし当の坂本には家庭の経済的事情で練習が出来ないという致命的現実が・・・しかし黒木はバイト分の給料を自分が払うことで練習参加を要求。快諾した坂本であったが、信じられない行動に戸惑いを隠せない周囲の面々。黒木の独走は止まらず、その事実をマスコミに公表。そしてそのツテを利用し、夏の準優勝校、京陽高校と戦うことを目論む。
この巻で気になったのが、全日新聞記者小清水との会話で、黒木が正直に選手にお金を払っていると認めることに対して、小清水本人が「一般人はオドオド、ビクビク、嘘ついて逃げ回ってくれなきゃ困るんだよ。マスコミがこの国の最高権力なんだから。」との発言をします。私も大なり小なり、そう感じています。しかしそれに対して決して屈さず逆に利用するという立場がものすごく痛快でした。
あと、第二の準主人公、浅井。この後、ある意味ご都合主義的に、徐々に、そして飛躍的に成長していきます。私はこの人物が一番好きです。「ひたむき」という言葉がよく似合った、何やら「キャプテン」の谷口に通ずるものを感じます。