「マンマ・ミーア」や「ジェニファーズ・ボディ」のアマンダ・セイフライドが娼婦を演じるエロティック・サスペンスということで、期待に胸を膨らませて Blu−ray を購入(もちろん、不必要なDVDとのセットなどではない)。
結論的にはサスペンスと言うほど大仰なものではなく、東海テレビの昼ドラを軽くしたような、こぢんまりした印象。いかんせん、娼婦を雇って夫を誘惑させるというストーリーではスケールの大きな作品には成り得ないが、せめて「危険な情事」くらいの怖さが出てくればもう少し見応えがあったかもしれない。設定的にもアブノーマルさに欠けたために、アマンダ・セイフライドとジュリアン・ムーアが惜しげもなくヌードを披露しているにもかかわらず、セクシーさがそれほど感じられない。ジュリアン・ムーアは50歳近い年齢を感じさせない引き締まったボディだが、「ハンニバル」のクラリス捜査官を連想させるほど筋肉質だったし、アマンダ・セイフライドは彼女の魅力である無邪気さを抑えてセクシーさをアピールして損をしてしまった。演技力の問題以前に、彼女のキャラクターが「娼婦」というイメージではないのではないか。しかし、彼女のもの言いたげな瞳の演技は絶品。この作品ももう少しクロエの内面を描き込めば、彼女の演技が生きたはず。特典映像には2種類のエンディングが収録されているが、監督自身もテーマに迷いがあったように思われる。こうなると同じアマンダ・セイフライドの「赤ずきん」も過大な期待は禁物かもしれない。