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クロイドン発12時30分 (創元推理文庫 (106-11))
 
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クロイドン発12時30分 (創元推理文庫 (106-11)) [文庫]

F・W・クロフツ , 大久保 康雄
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o o
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

クロイドン飛行場を飛びたったパリ行きの旅客機が着陸したとき、乗客の一人、金持のアンドリュウ老人は息をひきとっていた。この事件から一転して、作者は犯人の眼をとおし、犯行の計画と遂行の過程をまざまざと示してくれる。犯人の用意したアリバイと犯行の手段は、まったく人工のあとをとどめない。倒叙推理小説の世界的傑作である。


登録情報

  • 文庫: 462ページ
  • 出版社: 東京創元社 (1959/6/5)
  • ISBN-10: 4488106110
  • ISBN-13: 978-4488106119
  • 発売日: 1959/6/5
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 215,085位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By gl510 トップ1000レビュアー
Amazonが確認した購入
私は、今回、この作品で初めて、犯人の側から事件の進行を描いていく「倒叙推理小説」なるものを読んだのだが、これは、ミステリの本道からすれば、かなり評価の分かれる手法だろう。もちろん、こうした手法を取っても、犯人の名前を伏せて進行しさえすればミステリ性は全く損なわれないのだが、この作品のように、犯人の名前が最初から明かされてしまっていると、「犯人は誰か?」という、ミステリにとって最も重要な要素が犠牲になってしまうため、「犯人探しこそがミステリの醍醐味」と考える人には、相容れない内容になっているからだ。 

また、この作品では、冒頭で犯罪行為が行われた後、時をさかのぼって、犯人が犯行を決意するに至るまでの段階から丹念に一つ一つの事実を掘り起こして描いており、この部分をどうとらえるかによっても、この作品の評価は全く異なるものになるだろう。クロフツは、細部まで木目細かく、克明な叙述をすることを得意とする作家であり、その裏返しとして、必ずしも刻一刻とサスペンスが盛り上がっていくという筆致ではないだけに、冗長ないしは退屈と、否定的にとらえる人もいるに違いないと思うのだ。  

しかし、そうした筆致で、クロフツが、微に入り、細にわたって、綿密に考え抜いて描いた犯罪行為の過程は、読者に水も漏らさぬ完璧とも思える完全犯罪の成立を強く印象付けるものとなっており、後に明かされる犯人探しとは別の意味合いでの緻密で鮮やかな謎解きの伏線として、必要不可欠なものであったと気付かされるのだ。法廷場面は、法廷小説として見てもなかなか良く書けており、この作品には、単なる「倒叙推理小説」という趣向の目新しさにとどまらない面白さがある。  

克明な叙述をするクロフツの特性がマイナスに作用し、長さを感じてしまうところがあるクロフツのもう一つの代表作「樽」よりは、作品の出来としては、この作品の方が上ではないだろうか。  

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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 白頭
大掛かりな舞台設定やトリックはない。名探偵も登場しなければ、切れのある超
人的な推理が展開されるわけでもない。絶世のヒロインや髭を生やした伯爵も登
場しない。一言で言えば地味。

だが一見どこにでもいそうな平凡な経営者が殺人に思い至る背景や心理、犯行の
過程や人々の行動描写を丹念に積み重ねることで、まるで実際起きた事件のルポ
であるかのようなリアルな質感を生み出している。

それゆえ終盤での一つ一つの証言を巡る解釈と論理のバトルが一層引き立っている。
ここまで動機の自然さ、リアルさにこだわったものはそうない。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
犯人のほんのわずかな栄光と
その栄光の崩壊の一部始終が見られる
かなり贅沢な作品であります。

その崩壊の様子がなんといってもリアルなのです。
それはそれは強烈なもので、
一気に人生が暗転してしまうのが
犯人側からの描写で伝わってきます。

欲望に負けてしまった、といえばそこまでですが
金のほかのもう一つの動機には
うなづけませんでした。
犯人さん、騙されていましたな。
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