豊田アキヒロ著「クロてん」は病院という閉鎖的舞台の中で、守銭奴でセクハラ好きの院長と幼いながらBJのごときメスさばきの天才外科医少女、そして純真ゆえに何度もだまされ院長のセクハラの餌食となってしまう巨乳看護士を中心に、過激なギャグとエロスが吹き荒れる。
その絵柄は近年流行の萌え系にきわめて近いが、マニアックな作家の描く「線」がトゲトゲしているのに対して、本作の作者「豊田アキヒロ」氏は丸みを帯びたなんとも温かみのある線であり、またその描線と同じく、不謹慎で過激なセリフを羅列しながらも、どこか作者の人柄の良さがにじみ出るような内容には思わずほっこりさせられる、
豊田氏のファンで未だ未見の方、またこの愛らしい表紙に心惹かれた方、漫画という表現媒体そのものを愛する方々には是非手にとっていただきたい一冊である。