なるほど天才・クレーのキッチンはこうなっていたのか。とてもおいしそう。ところで私はクレーもよいが、フェルメールの台所の方がより気になる。そこで手前味噌ではあるが、「宇宙に開かれた光の劇場」上野和男・著という本を読むことをお薦めする。この本の表紙の「牛乳を注ぐ女」にあえて付け加えた右上端の小さな画中画、実はこれも同じ入れ子状態になった「牛乳を注ぐ女」なのだが、見てほしい。場所はもちろんキッチンである。虫眼鏡をもってきて拡大しないと見えないが、柄杓とガラス容器が卓上に確認できる。フェルメールはクレーと違って、お手伝いさんをキッチンで雇うだけリッチだった。キッチンのテーブルにある柄杓とガラス容器、ここから本文読んでいくと、フェルメールの食卓がわかってくる。百聞は一見にしかず。