文句なしに愛らしいが、猫好きに対する媚びが少しもない。 ニート大学生(飼い主)に尽くす献身的な猫(関羽×3)がいじらいが 手軽な感動モノに仕立ててなるものかという隠れた気迫を感じる。 テンポの良い絶望と諦めと風刺(3〜4コマに1回オチる)の割に ふと憂鬱になるような「重さ」が異常にない。 そもそも関羽(猫3匹)は個人(猫)として書き分けられていない。 飼い主(キャッツ)の心情表現はオチとしてあるだけだ。 既存のマンガが押し付けて来るメッセージ性やしかけや読者を魅了する為の罠 (感動しろ癒されろ感情移入しろ等)を完全に(意図的に)欠いている。 それは話しかけて来ないコンビニ店員のように心地良く、 あまりの控えめな態度に無償の愛すら感じる。 しかも見過ごされがちだが、こんな一見雑な(AAをデフォルメした)絵で 猫の体自体の可愛らしさを、時折、射抜くような鋭さで表現している。 仕事や将来への不安に疲れた時、ふと「3匹の関羽に囲まれたい…その生産性のかけらもない 懸命な行動を眺めたい…やる気のない顔で応援して欲しい…」という 衝動に駆られる。 情報に振り回されてあらゆるイデオロギーを受け付けない 疲れた人間にオススメです。