カントリー風の軽快なイントロのあとすぐに続く「♪毎日ナイーブマンデー〜」という歌い出しの1曲目「Lover's Dart」を聴いて即座にこれは傑作だと確信しました。
オリジナルアルバムとして前作にあたる『灰色とわたし』は透徹な美しさをもった、まさに「崖に咲くバラ」のような孤高な作品でしたが、今作はカバーアルバム『Sweet child O'mine』で試みられた様々なスタイルのアレンジを経た、よりポップな作品になっていると思います。
しっとりと感情を込めて歌い上げる真っ当なラブソングの「電話の向こう」、個人的にはシガーロスあたりを思わせる美しい音処理のイントロ「ここから見る丘」、名曲「ルビー」など、聴き所はたくさんあります。
『灰色とわたし』のどこか神秘的な湯川さんも素晴らしいですが、今作のより人間味ある湯川さんも素敵だと思います。良い意味で少しだけ俗っぽさを持ち合わせた、最新作にして最高傑作。