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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
転がる石が止まるとき。,
By
レビュー対象商品: クレイジー・ハート [DVD] (DVD)
音楽で食べてゆくということが難しいと理屈では判っています。それでも、音楽しかないんだ、という人がいるんですね。 有名であっても、無名であっても、大金を掴んでいても一文無しでも、良い音楽をやっている、という基準で生きている人がごく珠にいます。 かつてのスターが落ちぶれて、いわゆるドサ回りをやっています。 滅多に有名人が訪れない街の人たちは嬉しい反面、ここまで来たか、という厳しい眼差しももっています。 スターくずれは、頂上を知って、麓もしっていますので自分の状況が割合客観的に判っているようです。 何故だめで、何がダメで、どうしてダメなままなのか。 わかっていても、それを直すことはできません。酷くなる一方です。 飲んで、ステージ。吐いて、ステージ。リハもできない。 それでも、回りは顔を立ててくれる。なぜなら、かつては、スターだったのだから。 リスペクトの視線が支えてくれていますが、それもいつまでつづくやら。 転がり出した石を途中で止めることができるのは、一体誰でしょうか。 音楽モノの映画が最近多い気もしますが、この作品はその中で白眉だと思います。 カントリー・ファンにはとりわけお勧めです。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
普通に見れる,
By 次郎 "次郎" (福岡市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: クレイジー・ハート [DVD] (DVD)
ちょっといいかなって所かなと思います。大作らしく仕上がってはいます。ずさんな生活、別れへの過程、曲を仕上げる過程、意図は分かるが効果的なシーンが無くて、説得力が感じられない。 序盤の若いギタリストとのやりとりや、息子への電話など、 何事もなく流れていく方がむしろリアルなんですが、 それをやるんだったらカットを細かく分けるなどして淡々とした雰囲気を出すべきかと。 方法は何でもいいんですが、これでは前振りかな?と思わせてしまいます。 そもそもこういった点で評価を受けた作品ではないのですが、この作品の核となるべきの新曲が微妙で、形だけとして意味を成したような。 主題歌賞をもらったらしいですがどうかな。 弟子にあたるトミーが一流ミュージシャンどころか素人っぽい。 こちらも形だけ、存在としてだけ。 俳優に頼る部分が大きい事は全てにおいていえますが、音楽という特質上、脚本の段階で一種の賭ですよね。 題名と内容も合ってないです。 ダメ出しばっかだけど普通に見れます。
13 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
☆ジェフ・ブリッジス主演による喜怒哀楽の人間ドラマ☆,
By ゴッドキングエンペラー "大神大王皇帝" (日本国) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: クレイジー・ハート [DVD] (DVD)
☆まずは本作品で、見事、念願のオスカー(アカデミー賞主演男優賞)を受賞した、私の大ご贔屓であり、人間的にも尊敬に値する、寛大にして、愛すべき大ベテランの名優【ジェフ・ブリッジス】に、おめでとうございます!と心から祝福したい(嬉し涙)。今までのジェフ・ブリッジスに付きまとうイメージは、世界で最も過小評価されている俳優のレッテルや無冠の帝王、目立たない、地味な烙印を押されてきたが、本編で、その全てを完全に払拭したといえるだろう。本当に立派で、偉いもんである。ジェフ・ブリッジスとしては、まさに感慨無量であろう。ますます好きになりました。映画の話に戻りますが、かつての栄光と名声を取り戻すために、日夜を問わず、必死の努力を積み重ねながら、再起を誓う。という、主人公のお話は、古き良きアメリカ映画の伝統的パターンである。この作品が扱うテーマもそれに近いが、実にうまく出来た、感服すべき名画である。※バッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)はかつて人気カントリー・シンガーソングライターだったものの、50年後半の今は落ちぶれて、地方回りの単なる懐メロ歌手の有り様。その一方で、かつて弟子のような存在だったが、ケンカ別れをしたトミー(コリン・ファレル)は今や人気トップ歌手。そのトミーがソロで人気絶頂なのも気に入らなかった。そんなある日、いつものどさ回りでサンタフェのバーにやってきたバッドは、駆け出しの地方記者ジーン(マギー・ギレンホール)の取材を受けることに。それ以来、惹かれあった2人は意気投合。ジーンは幼い息子バディ(ジャック・ネーション)を持つシングルマザー。辛い離婚経験をしたジーンはためらいながらも、息子とも仲良くなったバッドとの関係に踏み込んでいく。そして、バッドはジーンと温かい安堵の日々を過ごす内に、徐々に前向きな心を取り戻していく。という、良心的な物語を、簡潔なスタイルで、省略も極めて要領よく、普遍にして、穏やかな雰囲気で、良質な人間ドラマの深い感動と醍醐味を存分に堪能させてくれる。確かに単純な構成ではあるが、手堅く、丁寧&丹念にまとめあげられているので、先が読める定石通りの素材なお話でも、最後まで飽きることなく見せられてしまう。下町風情の洗練された微笑ましい日常描写や、さわやかな自然場面も魅力あり。オスカー・ノミネートされた、好演のマギー・ギレンホール、貫禄充分の実力派、ロバート・デューヴォール、特別出演のコリン・ファレル等を含めた脇を固める、有能な共演者もすこぶるよろしい。ジェフ・ブリッジスが演じた、少し頑固&偏屈な性格を持ち合わせたバッド・ブレイクはまさに適材適所な完璧すぎるハマリ役である。素晴らしい歌声とギター演奏もプロ顔負けの表現力で楽しませてくれる。脚本も兼任し、これが監督デビュー作のスコット・パーカーの卓越した、律儀な演出力も豊かな極上の情緒的な円熟味を醸し出している。喜怒哀楽をじっくりと尊重した親切な手法にも感銘を受けた。悲喜こもごもの人間模様も興味深い。儚く、ひたむきな最高の名作です!☆。
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