製作費700万ドルの(ハリウッドでは)小予算の作品ながら、最終的には全米興収
4,000万ドルのヒットになった本作は、余韻の残る良作だ。
落ちぶれたアル中のカントリー歌手がドサ周りをしているうちに、女性記者と恋に落ちる。
波乱万丈の人生の、それもごく一部を切り取った感じの作り方が素晴らしいのだ。
このあとふたりはどうなるのか?その答えも穏やかなラストシーンで感じることができる。
それにしてもJ・ブリッジス、C・ファレル、R・デュバル、M・ギレンホールと、現代の
ハリウッドを代表するスターたちが揃って製作費700万ドルとは、ケタがひとつ違うんじゃないか
と思ってしまう。
コリンだけでもひとりで1,000万ドル以上を得ていた時代もある。
リーマンショックでスターのギャランティーも落ちてきたことと、またカネじゃなく「いい作品」に
出たい、という俳優側の要望が一致したのだろう。
ジェフは本作でオスカーを手にしたが、公開を12月にするなど、これは行ける!的な感触も
あったのだろう。
アメリカの風景もNYCやLAではなく、素朴な「ザッツ・アメリカ」といった感じで、これも
観客の共感を呼んだのだと思う。
特典映像もHDで未公開シーンとインタビューが収録されている。できればメイキングなども
観たかったところだ。星は4つです。