本書はクルーグマン教授によるミクロ経済学を体系的に総括したテキストです。
アメリカの大学でも使われています。
まず本書の極めて特徴的な点は
各章の最初に読者の興味を引き付けるトピックスを紹介していき、
その事柄からその章の経済の知識を吸収できるように配慮されています。
次に経済的トピックスを簡単な数式とグラフを用いて解説しています。
そして読者がその項目を理解できたかを確認するための理解度チェックを
解く事によって確認できます。
カラクリとしてはこれだけですが、非常に興味深いトピックス、日常に
頻繁に使われるトピックスを紹介していて誰にでも興味をもてる内容になっています。
数式は簡単な四則演算のみです。
一例を挙げると「弾力性」という章にはまず最初に現在注目されている
「石油とその価格」の需要曲線を用いて解説しています。
そして食品の価格上昇と需要との関係を示すトピックスへと引き続いていきます。
次の章は「消費余剰と生産余剰」。
まさにこのサイトで行なっている中古商品の売買は売り手と買い手の利益を
需要曲線と供給曲線だけを用いて説明しています。
実際新品を購入するよりも中古商品をお互い売買する方が利益を得る、
それを数式とグラフを使い、説明するわけです。
私はレビューを170件以上書いていますが、これだけ内容と
コストパフォーマンスの優れたものは初めてです。
滅多にこの類の本には出合えないことでしょう。