著者は小社刊の『ここが違う、ドイツの環境政策』や『オオカミと生きる』の翻訳等でおなじみの今泉みね子さん。ドイツのフライブルク市に移り住んではや二五年、今回はこれまでと趣を変えてエッセイ仕立てです。
「環境にできるだけ配慮したいし、自然も守りたいけど、短い人生を思いっきり楽しく生きてもみたい。こんな我がままなわたしが、たてまえと本音のあいだでウロウロするありさま、矛盾をかかえながらも日ごろ実践しているささやかな工夫、ドイツやマダガスカルで出会った印象的な出来事などを綴ってみました」
三部構成、二一編の収録です。奇妙なこだわりを持つ祖父を描く「落ち葉と仲よく」、車にまつわる父や夫の態度がユーモラスな「クルマのない社会」、ドイツW杯開催中に射殺された熊を追う「ブルーノは死んだ」、現地ガイドさんを活写して感動的な「マダガスカルのサオリさん」等、どの一編も読者の胸に迫ることでしょう。もちろん、日本の読者に有益な環境政策や工夫も盛り沢山。エコに関心のある全ての人に贈る、さわやかで素敵な一冊です(高校生にもお薦め)。
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