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クルド人 もうひとつの中東問題 (集英社新書)
 
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クルド人 もうひとつの中東問題 (集英社新書) [新書]

川上 洋一
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 693 通常配送無料 詳細
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

クルド人は祖国なき最大の民と呼ばれる。その人口は、パレスチナ人をはるかにしのぎ、2500万人と推定され、中東地域の大きな火種の一つである。本書は、クルド問題理解への最良の入門書といえる。

内容(「BOOK」データベースより)

祖国なき最大の民といわれるクルド人。居住地域はクルディスタンと呼ばれ、おもにトルコ、イラン、イラクにまたがり、面積はフランス一国にも匹敵する。さらにその人口は二五〇〇万人とも推定され、パレスチナ人約八〇〇万を大きくしのぐ。クルドの名は、古代シュメールにまで遡り、かのイスラムの英雄サラディンもクルド人であった。十九世紀末以降、自治、独立を求める戦いを激しく繰り返すが、常に居住国の中央政府、西欧列強、近隣諸国の利害に翻弄されつづけ、分断されてきた。九一年の湾岸戦争後、クルドはようやく日本でも報道されるようになるが、問題の大きさに比べて、その認識はまだまだ低い。本書は、パレスチナとならぶ中東地域における大きな火種のひとつ、クルド問題に光をあてるものである。

登録情報

  • 新書: 208ページ
  • 出版社: 集英社 (2002/7/17)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 408720149X
  • ISBN-13: 978-4087201499
  • 発売日: 2002/7/17
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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11 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 糸音 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:新書
イラク問題に関してもよく名前を聞くクルド人。
しかし、名前をよく聞く割にはこれまであまり日本に紹介されてこなかった。

この本では「祖国なき最大の民」といわれるクルド人について、イラク・イラン・トルコのそれぞれの国家における政治状況やその背景となる歴史についてわかりやすく記述している。またドイツを中心としたヨーロッパにおけるクルド人コミュニティーと各国の政府への働きかけについても触れている。

イラン・イラク・シリア・トルコの国境地帯に広く居住するのみでなく、ヨーロッパにおいても一定の勢力を有するクルド人は中東情勢を考える上ではパレスチナ問題に勝るとも劣らぬ重要性を持っている(特にイラク問題が緊迫の度を増している現在は)。

この本は日本ではあまり知られてこなかったその中東の最重要課題の一つクルド問題を知る上での優れた入門書である。

このレビューは参考になりましたか?
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 簿記受験生 殿堂入りレビュアー
形式:新書
トルコ、イラク、イランの国境地帯にペルシャ語系の言葉を話し、イスラーム・スンニ派を信仰する祖国を持たない尚武の民族クルド人が存在する。その亡国の歴史から「悲劇の民族」というイメージが広まっているが、オスマン帝国下でアルメニア人虐殺の手先になったり、イラク戦争後、アラブ系民衆がどちらかというと「アメリカ出て行け!」と叫んでいるのに対し、クルド人はむしろ積極的にアメリカのイラク政策を支持している。このようなメソポタミア地域の複雑なファクターを担うクルド人とクルド問題について広範な知識を得るのに最適な一冊である。古代シュメールに現われる事蹟から、周辺諸民族による弾圧とそれに対する抵抗、そしてフセイン政権崩壊後のクルド人の動向を詳細に解説している。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By texas
形式:新書
題名からわかるように、この本は「クルド」を紛争・国際政治の観点から、問題として語る視点に終始している。

大手のベテラン新聞記者が書いていることもあってか、文章は「わかりやすい」ものの、「民族」「国家」といった用語・概念をためらうことなく早急に用いている感がある。
例えば、題名の「中東問題」は、いわゆる「アラブ・イスラエル紛争」を指しているものと思われるが、前者の呼称は日本では大手マスメディアが一昔前に使っていたものにすぎない。
その上で、「中東問題といえばアラブ・イスラエル紛争だが、それだけではない」と、アラブイスラエル紛争以外のいわゆる中東地域の諸問題を過小評価する意識があると思われる。

人名・地名に関しては、日本のマスメディアがやりがちな「長母音省略」が目立ち、
用いている文献も全て英語・仏語のものである。

読んでいて非常に「理解しやす」く、スラスラと読み進められる本だが、その視点と書き口に日本のマスメディアの「中東報道」の偏向性が表れていないわけではない。
「クルド」を「国際問題」の観点からマクロ視する上では、いい入門書になるであろう。
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