基本的にはクルスクの戦いにおける虚像を覆す労作だと思います。ただ部隊編制についての記述には少々疑問を感じるところもあります。
たくさんの写真にたくさんの監修者註がつけてあり、努力は認めますが本文の訳や編集については、もう少し注意して欲しいところです。大隊と連隊を間違えているところが何カ所もあったりするなど、お粗末な誤記が目につきます。誤訳であれば校正で気付くべきだし、原著の誤記であれば監修者が気付くべきところでしょう。
変だと自分で気づけるような知識を既に持っている人向けです。
なお、本書はクルスクの戦いにおける南部戦線のみを扱ったものであり、クルスクの戦いの全貌について扱ったものではないことに注意。