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酒と夜の彷徨に明け暮れる主人公・高木の周りには、
違法カジノバーのバーデンダーであるマリアンヌと、
一風変わったナイトクラブ「黒真珠」のホステスである桐子
という二人の女性がいた。
そして、かつてデジタルコンテンツ界の寵児として
脚光を浴びながら、今では制作の現場を離れ
管理職の任に甘んじていた高木の前に、
彼のファンだという美しい青年Kが現れる。
Kの才能を利用し、
業界に不死鳥のごとく復活を遂げる高木であったが......。
深紅の壁に囲まれた密室でいったい何が起きたのか?
主人公の精神はどのように変容を遂げるのか?
ゲーム開発者である高木敏光氏自身が書き下ろした、
渾身の長編作品。
「創造とは何か」を根源的に問いかける、
堂々のデビュー作!
一読して頭に浮かんだのが、
私が敬愛してやまない江戸川乱歩先生。
文体が似ているというわけではないのですが、
行間から立ち上ってくる湯煙のようなものが、
同質に感じられたのです。
「ぜひ、ウチで出させてください」とその場で懇願。
以来、本が出来上がるまで、会社内はもちろん、
電車の中で、自宅のソファで、時には温泉旅館で、
400字換算およそ900枚の大部な原稿を
いったい何度読んだことか。
こんなに夢中になって読み続けたのは、
もちろん作品がおもしろかったから。
読み出したら止まらない、この春おすすめの一冊です。
(編集部 高橋)
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