悪徳商法に詳しい、突撃ルポでお馴染みの著者が今度は裏ネットビジネスの
世界に突撃した様子をレポートしたものです。
全体的にユーモラスな文体で書かれており、一見、著者が裏ネットビジネスに
本気でだまされているかのような表現が出てくるのがおもしろいです。
ふつう、この手の本では悪徳商法を紹介して「この商法の裏側はこうだ」
とか、「こんな商法をやるのもバカだが、だまされるのもバカ」のような視点
で書かれているものですが、この著者はだまされることを演じているような
部分があって、その点が新しいと思います。
実際にだまされた人はこんなふうに考えるのかなぁと思いながらも、
そのだましに対する著者の辛抱強さと探究心と財布のひものゆるさに
思わず読者が笑ってしまう、そんな演出がよいと思います。
全体的にユーモラスな内容ですが、最後の章では実際に被害に遭った人の
救済に著者が奔走し、被害者が自身のチカラで問題を解決するまでの話が収録
されていて、遊び半分ではない著者の姿勢が見えたところも好印象でした。
誰でもだまされる危険がいつでもそばにある時代、一度読んでおいて
損はしなさそうな一冊です。