300円払うだけでこの本を自分の物に出来る事実に、私は狐につままれたような心地です。
常日頃興じている娯楽を、その代金分だけ我慢してでも手に入れる価値はあるでしょう。
物語の舞台であり、世の中が非常に明るくなるクリスマスの時期に読むと特に感じ入りますが、私は時期に関係なく何度と無く繰り返し読んでいます。
歳を重ねた人、日々に疲れた人、想像ででも絶望の淵を覗いてる人、そんな人達にお勧めします。
主人公のスクルージ老人は作者の頭の中だけの住人ではありません。
私達の最も近しい隣人であり、友人であり、ことによると私達自身なのです。
全部で150ページ程で、本編には挿絵は一枚もありません。
読書に不慣れであるならば、会話文だけを読んで読み進めていくのでも構わないでしょう。
それだけでも、本書の醍醐味を味わえる筈です。
勿論、地の文もとても良いものですから。