メキシコ人の女の子「セシ」は今年初めて、粘土のつぼが入ったお人形「ピニャタ」をわる、クリスマス前のパーティ「ポサダ」をしてもらうことになり、「大きなさらさらひかる金いろの星」を買ってもらいますが、あまりにきれいなので割りたくないと思いはじめます……。
日本人にはなじみの薄いメキシコが舞台で、クリスマスのお祝いの仕方も独特なので、最初はとっつきにくいかと思いますが、さすがはマリー・ホール・エッツの絵! 濃いピンクと黄色とオレンジをアクセント的に使い、エキゾチックでおおらかなメキシコの雰囲気をみごとに表現しています。ピニャタの動物たちが、セシに話しかけてくるところが、エッツらしくかわいらしい。
金色のお星様のあまりのきれいさに、割りたくないと悩むセシの心が、痛いほどに伝わってきます。でも、神様は、ちゃんと優しいセシのために、奇跡を起こしてくれる……! メキシコの民族衣装(お母さんのスタイルがとても素敵!)、セシの顔、大切なお人形「ガビナ」、きれいな心と絵がいっぱいの本。ぜひクリスマスに、女の子に読んであげたい本の一冊です。