出版社/著者からの内容紹介
この物語は、新約聖書マタイの福音書に記されている、キリスト誕生の物語に登場する東方の博士たちにヒントをえて作られたものです。今から2000年近く前、キリストがユダヤのベツレヘムで生まれたとき、東方の博士たちが星に導かれてやってきました。彼らは占星術に長じた人たちで、星をみてユダヤの王の誕生を知ったのです。博士たちは、黄金・乳香・没薬を贈り物として携えてきましたが、これらはどれも高価なものでしたから、彼らは3人の王だったともいわれています。また、博士たちの訪問は1月6日であったと伝えられ、公現日(異教徒に対する救世主の現れを祝う日)として祝う教会もあります。なお、この物語の原題は『いちばんすばらしい贈り物』(Das schonste Geschenk)です。イレーヌ王子の姿をとおして、あふれるばかりの真心こそが、いちばんすばらしい贈り物だということを、幼い読者にも理解させたいものです。
著者紹介
【コルネリス・ウィルクスハウス】
オランダに生まれる。新聞社経営の父をもち、幼いころから童話を書きはじめた。教職にあるかたわら創作活動を続け、おもな作品には大人向けの詩、短編小説などのほか、約45冊の児童向けの歴史読み物や詩の本がある。『金の宝箱』のドイツ語版が1966年度国家賞を受賞。現在オランダのディベンター市に住んでいる。
【高村喜美子】
1927年、東京に生まれる。青山学院女子専門学校卒業後30年間、青山学院初等部教諭をつとめた。おもな作品に詩集『はこぶね』(チャイルド本社)、『イエスさま』(講談社)、『かみさまあのね』(日本基督教団出版局)、訳書に『トミーちゃんシリーズ』『エミーちゃんシリーズ』(偕成社)、『くもさんなにをみた』(学習研究社)などがある。1981年没。
【画家紹介】
ベルギーに生まれる。首都ブリュッセルの美術学校で絵画を学んだ。『クリスマスのおくりもの』は、1978年度ボローニア国際児童図書展でエルバ賞(ちびっ子批評賞)推薦、1978年度第13回世界絵本作家原画展(至光社・丸善共催)でみみずく賞を受賞。日本では他に『いしょうをぬいだおうさま』が翻訳されている。