登録情報
|
しかし、まれに、ミステリーとしてもきっちり成立していて、なおかつ謎を最後まで明かさない事が文学的必然になっている、奇跡のような作品が存在する。本書がまさにそれである。
少女の誘拐事件を縦糸に、現代の宗教観や医師の守秘義務、登場人物たちの深い心の傷等を横糸に折込み、涙なしには読めない最後の衝撃までなだれ込んでいく。
スケールは違うが、神の不在を宗教者が噛み締め、しかし神を否定できないリアリティなどは、あの「薔薇の名前」にさえ匹敵する。
あ、決して、とっつきにくくないですよ。連れ去られた少女たちのホラー映画趣味なんかは、なかなか笑わせてくれます。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|