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この本 大魔法使いクレストマンシー シリーズです。
なお、ダイアナウィンジョーンズさんの本は、最近宮崎監督が映画化
する「ハウルと火の悪魔」など話題になっていますが、個人的にはこち
らのクレストマンシーシリーズの方が好きです。
理由は、シリーズものゆえ、何冊もよむにつれての登場人物の特徴に
深みがでてくる事がひとつですね。
このシリーズは、どの本から読んでももちろん楽しめるのですが、
おすすめは、
魔女と暮らせば → クリストファーの魔法の旅
→魔法使いは誰だ → トニーノの歌う魔法 → 外伝
最初の魔女と暮らせば → クリストファーの線は、現在から過去にさかのぼって、なぞが解けてゆく快感を味わいたい人は特におすすめです。
魔法などのファンタジーを(外国、しかもときに時代錯誤的とはいえ)日常に刷り込む腕が実にお見事!
…でも本書では非日常な別次元の世界を、シリーズでは珍しくちょっと多めに見せてくれます。
呼べば頼りになるクレストマンシー、こんなに落ちつきのない普通(?)の男の子らしいお子さんだったとは…。
シリーズの世界観が一度にわかるタネ明かし編とでも言いましょうか、シリーズを読み進む上で避けるという訳には行かない重要な作品です。
何がなんだか、クレストマンシーのキャラが掴めなくてもやもやしたまま!という貴方は、一番はじめに読むべき。
でも、ちょっとはミステリアスなクレストマンシーも体験してみることをオススメ。
なので、徳間書店さんの発行順にしたがい、まずは「魔法使いはだれだ」をどうぞ。
『魔女集会通り26番地』(この本は絶版になっていて、近々タイトルを変更して再版されるようだ)に登場するクレストマンシーの幼少期を描いた本。『魔女集会通り26 番地』も秀作だが、この作品は『魔女集会通り 26番地』を知らずとも十分に楽しめ、かつよりすばらしい作品に仕上がっている。
本書には、魔法、ドラゴン、パラレルワールド、善玉・悪玉の対立、裏切り、友情、通過儀礼という、児童文学に登場するアイテムがほとんど登場する。アイテムがたくさん登場するのは、ときに鬱陶しいだけだが、ダイアナ・ウィン・ジョーンズの魅力は、これらのアイテムをあくまでも「自然に」登場させることだ。こういう良書を読んでみれば、仰々しくアイテムを並べ立てるベストセラー作品の不備が見えてくると思う。
ただ、本書の邦題はなんとなく「カルイ」感じがして好き
になれない。原題は The Lives of Christopher Chant。
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