ホームズ作品の「孤独な自転車乗り」のコミカライズ+オリジナルです。
家庭教師の女性が、仕事に自転車で通う道すがら見知らぬ男性につけられていることに不安を感じ、ホームズに相談。ここまでは原作どおりですが、この女性がクリスティの家庭教師であるグレースの友人、という設定になっていまして、クリスティも捜査に乗り出します。
結果は原作どおりですが、それと絡んでクリスティの理想が語られます。現在の年金制度に通じるものとか女性の経済的自立など。この時代の、この年齢の女の子が考えるにはかなり突飛な内容。クリスティの聡明さとか優れた頭脳の持ち主であることを強調したかったのでしょうか。ちょっとやり過ぎな印象を受けました。
巻末に30ページのオリジナル短編が収録されています。ある日、赤い'X字の封蝋をした手紙がクリスティのもとに届き、その夜クリスティはグレースを伴ってでかけます。そこで待っていたのはイギリスの女王陛下ヴィクトリア女王。ホームズが解決した「死のメッセージ事件」を、クリスティが女王陛下に話して聞かせます。女王陛下とクリスティの関係は最後に語られます。